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iemiru コラム vol.124

新築の家作り!家族みんなが満足する素敵なリビングにするために

リビングは家族みんなが集まる団欒の場所。せっかく新築で家作りをするのであれば、快適でくつろげる家族みんなのお気に入りのスペースにしたいものです。この記事では、新築の家作りでリビングの設計やインテリアを決めるにあたり、最適な間取り、面積、収納、照明、設備などについてご説明していきます。

最適なリビングの間取りとは

LDK型とキッチン独立型どちらを選べばいい?

リビングの設計を考えたときに、まずキッチンやダイニングといった料理や食事の空間とリビングが一体になっているLDKタイプの間取りか、別々になっている間取りのどちらがよいか迷いますよね。最近多くの人が採用しているのは一体型のLDKタイプです。キッチンダイニングと同じ空間にするメリットは、なんといっても壁やドアなどが少なくてすむので、省スペースかつ省コストなところです。また、お料理をしているお母さんとリビングでテレビを見たり宿題をしたりしているお父さんや子供がひとつの空間で過ごせるので、家族のコミュニケーションが増えるというというメリットもあります。 一方、キッチン独立型にも根強いファンがいます。キッチンは煙やにおいが発生しますし、調味料や食品ストックなどを置くので、どうしてもごちゃごちゃしがちです。キッチンをあまり他人に見せたくないという方には向いているといえます。また、お料理好きで料理に集中したいという主婦にも向いているといえます。

生活動線・家事動線がよい間取り

家は毎日生活するところですので、生活動線と家事動線を考えてリビングを含む間取りを決めると日々のストレスが減ります。生活動線とはお風呂・トイレ・寝室などを移動する経路で、家事動線とは炊事・洗濯・掃除と家事において移動する経路のことをいいます。生活動線や家事動線がよい間取りとは、こういった移動が効率よくできる間取りであり、同じ場所を行ったり来たりしないですむように設計されている間取りになります。また、生活同線と家事動線を考えた間取りでないと、家族が経路ですれちがうことになったりと暮らしやすさに大きく影響します。 生活動線については、玄関・リビング・居室・浴室・トイレなどへの動きがスムーズにできるか、家事動線については、パントリーやユーティリティとキッチンが接続していること、洗濯物を洗濯機にいれる干す取り込むの作業が一連で行いやすいように間取りを意識することなどがポイントです。

他の居室とのバランス

リビングは来客を迎えたり、家族がくつろいだりするスペースです。LDKタイプであれば、食事をするスペースも兼ねます。家族みんなが共同で利用する居室ですので、居室の中でも一番面積を割き、位置としても家の中心部に設置して、どの個室からもアクセスをよくすることがおすすめです。さらに、パントリーに抜けられたり、勝手口に抜けられたりするように設計ができると、買い物をした食料品を家に運びこみ使うことも、ゴミ出しも楽になるのでよいでしょう。

リビングに適切な面積とは?

快適に過ごせる広さとは?

快適なリビングルームの広さは、家族の人数、家具の大きさによって異なるといえます。 将来的に新しく子供を出産する可能性があったり、おじいちゃんおばあちゃんが同居する可能性があったりする場合は、現在の人数よりも少しゆとりをもって設計しましょう。また、すみ始めたときに比べて子供が成長して体が大きくなったり、学校や部活で所持品が増えたりすると、だんだん手狭に感じることもありますので、考えているよりもプラスアルファの面積をとることをおすすめします。 リビングルームに置かれる主な家具は、ダイニングセット・テレビボード・ソファーなどどれも比較的大型の家具が多いです。新築の設計にあたり、持ち込む家具の大きさをはかったり、購入を予定している家具の大きさを調べておいたりして、家具を置いた場合の余白スペースがどれくらいになるか確認しておきましょう。 いまはインテリアコーディネーターの方などに依頼すると、パースというソフトウェアで、家具データなどを部屋データに入れ込み、部屋の建具にあわせた家具の最適な大きさ、配置、ファブリックの色彩などを、事前に3D画像でシミュレーションをしてみることも可能ですので、必要に応じて検討してみてください。

4人家族に最適な面積

少し前のアンケートですが、不動産情報サービスのアットホームが、東京で夫婦と子供2人の家族4人暮らしについて、4人家族が幸せに暮らすために必要だと思うリビングの広さをアンケート集計して公表していました。結果は、平均12.2畳でした。ちなみに、最も人気の間取りは4LDKでした。このアンケートはマンションについてのアンケートですが、家作りの際は参考にしてみてくださいね。 参考:http://athome-inc.jp/wp-content/uploads/2017/07/2017073102.pdf

片付けやすいリビング収納とは

リビング収納の種類

リビングは家族が集まる場所ですので、ものが多くなりがちです。しかし、くつろぎや団欒スペースでもあり、お客様を招く場所でもありますので、ものをしっかり納めつつ、ごちゃごちゃしない収納方法を考える必要があります。 リビング収納でおすすめなのは壁面収納シェルフです。新築の場合、既製品と違って、その家にジャストサイズの壁面収納をつくってもらえるので、見た目もすっきりしておすすめです。壁面収納はできれば天井までつくってもらうと収納力が格段に増えるのでおすすめです。手が届かない高いところは、季節用品などあまり重量がなく、使用頻度が低いものをしまっておくことがおすすめです。逆に目の高さや腕の高さにある収納は、使用頻度の高いよく使うものをしまっておくと使い勝手がよいです。 この他、壁面収納の中に、テレビをおくスペースをあらかじめ作っておくのも便利です。 腰くらいまでの高さのキャビネットもおすすめです。キャビネットは「飾る収納」として、写真やトロフィーなど思い出のある大切なものを飾りながらすっきりしまうことができます。 小さいお子さんから学童期のお子さんがいる場合、目の届くリビングで遊ばせる方や、子供部屋ではなく家族が集まるリビングで宿題や勉強をすることが学力向上にもよいということで、勉強スペースをリビングにとる方も多いでしょう。そんな時は、おもちゃや勉強道具、本などが1箇所にまとめられ、自分で片付けやすい収納家具を子供自身に選ばせるとよいかもしれません。 おすすめとしては、子ども自身が出し入れしやすいことと、オープン棚+箱の組み合わせで中を確認しやすいようにしてあげることです。おもちゃは、ちょっと油断するとたちまち増えてしまいますので、カラーボックスやナチュラル素材の収納力が高いボックスをいくつか揃えて、ぬいぐるみ、ブロックなど種類別にぽんぽんと入れていけるようにしておくとよいでしょう。ボックスの色味は、リビングの色味や素材にあわせて統一すると、すっきりとしたイメージとなります。既製品ではIKEAのトロファストなどが人気ですが、100円ショップでも可愛いものがそろいます。お子さんと一緒にお気に入りの収納を選んでみても楽しいですね。 参考:https://www.ikea.com/jp/ja/catalog/categories/series/19027/ 収納を考えることも大切ですが、リビングを綺麗に保つ大前提として、なるべく決めたもの以外の個人のものをリビングに持ち込まないことを家族のルールにすることが大切です。リビングは家庭内の公共スペースとして、一時保管用に持ち運び可能なランタンのケースなどを個人用に用意しておき、使い終わったらそこにしまうか居室にもっていくかすれば、散らかりにくくておすすめです。

リビング収納の色や素材

リビング収納は使う色の種類を多くても2~3種類におさえるのが、落ち着いた印象のインテリアにするこつです。特におもちゃや子供の使うものはカラフルで雑多な印象になりがちですので、茶色や白などの落ち着いた色の収納家具にしまって、空間をすっきりさせたいものです。 リビングが狭い場合は、色目を淡く、また素材を自然素材やファブリックなどにすると圧迫感がへり広く見えます。前述の壁面収納は便利な反面、背が高く圧迫感もありますので、白や薄いナチュラル色を選ぶと存在感を薄め、部屋の雰囲気に馴染ませやすくなります。

リビングの照明えらび

照明の種類

照明は地味ながら、リビングの印象を左右する隠れた主役です。リビングで過ごす時間は長いですので、ぜひ気に入った照明を見つけましょう。照明の種類には、シーリングライト、ペンダントライト、シャンデリア、テーブルライト、フロアライトなどがあります。 照明に存在感を持たせず、家具などで空間に個性を出したいという方には、シーリングライトがおすすめです。天井に直接とりつける飾りがほぼないプレーンなものですのでインテリアの邪魔をしません。 逆に、照明のデザインで個性を出したい方には、ペンダントライトやシャンデリアがよいでしょう。ペンダントライトには様々な種類があり和風のものやモダンなものなどがありますので、実現したい部屋の雰囲気にあわせて検討してみてください。シャンデリアは洋雑誌にでてくるようなエレガントで洋風の部屋にしたい方におすすめです。ボリュームがあるタイプが多いので、お部屋の大きさにあわせて残りのライトはシーリングを選ぶなどして全体のバランスを工夫してみてください。テーブルライトやフロアライトは天井からの光と組み合わせて使います。上からだけではなく、サイドや下からも照明が入ると、空間に奥行きがうまれてお洒落な印象になります。

照明の明るさ

明るさ選びは、リビングの照明選びのポイントの一つです。照明の明るさには、昼光色、昼白色、電球色の3種類があります。昼光色は青白い色の明かりで、すっきりとしたモダンなリビングにおすすめです。冴え冴えとした光なので、集中力がアップする明かりといわれています。リビング学習などをする場合によいかもしれません。 昼白色は、自然な印象の白っぽい明かりで、どんなリビングにも合います。ナチュラルで健康的なイメージになりますので、迷われている方はこれを選ぶと無難でしょう。 電球色はオレンジ色のあたたかみのある光で、落ち着いた雰囲気をかもしだしてくれます。最近では女性の肌を美しく見せてくれるピンクがかった色の明かりも人気があるようです。団欒の空間に合う明かりといってよいでしょう。

快適なリビングとは

快適なリビングはなんといっても、暑からず寒からずの温度調節が効いており、風通しがよく湿度が適切な空間です。

断熱性能

日本は春夏秋冬、四季の移ろいを楽しめる国です。その一方で、夏の暑さにも冬の寒さにもしっかり対策が必要です。日本の住宅は今まで断熱性が低い仕様のものが多く、国が定めた断熱基準を大半の家が満たしていないといわれています。最近の住宅では断熱性のよい建て方が研究されており、壁や床に断熱材をいれたり内窓をつけたりすることで、室内のあたたかい空気が壁、床、窓から逃げないように工夫がなされています。長時間過ごすリビングには、ぜひこういった断熱性能のある素材を利用したいものです。また、断熱性能がいい家は、暖房や冷房の効率もよいので、エコや節約にもよいです。

床暖房と全館空調

新築を建てるのであれば、床暖房や全館空調を取り入れてみることもおすすめです。人の体は末端をあたためると効率的に熱がめぐりますので、エアコンを目いっぱい利かせるよりも床暖房のほうが暖かくすごせます。 また、全館空調といって、ひとつの機械で家中の冷暖房をコントロールする空調も人気です。湿度コントロールなどもしてくれるので手間いらずで、一年中快適な家で過ごせます。

オンリーワンのリビング空間をつくろう

注文住宅の場合、憧れの吹き抜けやリビング階段を取り入れて、自分ならではのリビングを作ってみてもよいですね。

吹き抜けとは

吹き抜けとは、家の1階から2階、3階に渡っての天井を抜いて上下をつなげた空間のことをさします。天井がないことにより、空間に広がりが生まれ、また太陽光や風のとおりもよくなるので、開放感のある家になります。

リビング階段とは

リビング階段とは、リビングの中に階段をつくることをいいます。2階にある居室に行く際に必ずリビングを通ることになるので、家族のコミュニケーションが自然にはかれる間取りになります。

家族が自然に集まりみんなが快適に暮らせるリビングが一番

快適なリビングづくりのために知っておきたい事項を以下まとめます。 ・キッチンとリビングを一体にすることにより家族の団欒がはかれるLDK型、キッチンを独立させて来客時にもあわてずにすむキッチン独立型、お好みにあわせて選んでください。 ・寝起き、入浴・トイレ、外出などの生活動線や、パントリーやユーティリティとキッチンが接続しているなどの家事動線を意識して間取りをつくりましょう。 ・4人家族に最適なリビングスペースは、12.2畳程度といわれています。 ・壁面収納、キャビネットといった収納家具とともに、オープン棚+ボックスといった子供向け収納もおすすめです。 ・リビングのインテリアは、2~3色の色使いにとどめ、素材を統一するとすっきりします。照明の種類や明るさは様々ですので、雰囲気にあわせて選びましょう。 ・快適なリビングとするためには、断熱素材や床暖房などを用いて、温度や湿度のコントロールがかかせません。 ・全館空調、吹き抜け、リビング階段などは新築戸建ての家作りでしかできない魅力的なオプションです。

いろいろな選択肢を検討してぜひ、あなたのご家族にベストなリビング空間を実現させて下さい。

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