iemiru コラム vol.157
家づくりをローコストで実現!1000万円台で大満足の家(不動産)を手に入れるカギ!
家づくりにかかるお金はどんなものが必要?
家づくりには建物にかかる費用だけでなく、その他にも様々な費用が必要です。思わぬ出費とならないように、建てる前からおおよその検討をつけておきましょう。 また、家づくりでは当初の予定より予算がオーバーするケースが多くあります。メリハリのあるお金の使い方を心掛けると、後で慌てなくて済みます。ローコストで満足できる家造りのコツはどこにあるのか確認しておきましょう。
土地・建物・その他諸経費等について
家づくりにかかる費用は「土地・建物・その他諸経費等」の大きく3つに分けられます。土地と建物は目に見えるものですぐに理解できると思いますが「その他諸経費等」は形として残るものではないため、認識が難しいことがあります。 しかし、その他諸経費等には家づくりに必要な様々な費用が含まれており、大きな金額が必要になりますので、その他諸経費等がいくらぐらい必要になるのかしっかり抑えておきましょう。
家づくりにかかるお金はどれくらい必要なの?
建てる前に事前に把握しておきたいのが、家づくりにお金はどのくらい必要なのかということです。理想の家づくりに夢中になるあまり、あれもやりたい、これもやりたいとなると予算はどんどん膨れ上がります。 家づくりには必ず必要になる費用が多くあります。まずはそのことを頭に入れて、家づくりをスタートさせましょう。では何に費用が発生するのか具体的に紹介していきます。
土地にかかるお金について
不動産仲介手数料
不動産会社に仲介してもらい土地を購入する場合必要になる費用です。手数料は国が定めた計算方法により算出されます。
土地の登記費用
自ら登記することも可能ですが、司法書士に依頼するのが一般的です。そのため、司法書士に支払う費用と登記にかかる登録免許税が必要です。
測量費用
境界が明確になっていない場合は土地家屋調査士に依頼して測量してもらうため、その際の費用が発生します。また、不動産登記簿に表示登記するための申請費用が必要です。
印紙代
契約書に必要な印紙代です。銀行などで住宅ローンを利用する際の金銭消費貸借契約、金銭を支払った際の領収書には印紙税がかかります。同じ契約書を複数作成する場合は、1通ごとに印紙を貼る必要があります。
不動産取得税
不動産を取得すると課税される不動産取得税は、土地対して固定資産税評価額を元に定められた計算方法で算定されます。条件を満たした建物には軽減処置が設けられているので、税務署に申告して軽減処置を受けましょう。
固定資産税
固定資産税は、その年の1月1日時点の所有者に1年分の請求がされます。そのため、土地の買主にはその年の固定資産税納付書が税務署から届きませんが、土地を取得した日から日割り計算で請求されます。
消費税
土地代金に消費税は非課税ですが、その他不動産仲介手数料、司法書士への報酬、土地家屋調査士への報酬は消費税が課税されます。
建物にかかるお金について
解体工事費
古い建物を解体して新築する場合は解体費用が発生します。家本体以外にも庭木や塀、ガレージなどの撤去、処分費がかかります。新居で新しい家具を新調しようと考えている場合は、不要な家具や家電を処分する費用も必要になります。
造成工事費
土地の高低差をなくしたり、擁壁が必要な場合に必要な費用です。建築基準法の斜線規制をクリアするために、土地の高さを調整することもあります。
地盤改良工事費
地盤調査の結果、軟弱な地盤と判明した場合に、セメント系の材料を使って地盤を強固にする改良工事や、強度のある地盤まで杭を打つ工事にかかる費用です。
インテリア及び電設工事関連費
新居の窓のサイズに合わせたカーテンレールやカーテンなどにかかる費用、新たな家具や家電、空調設備工事にかかる費用が必要です。
外構工事費
塀や門扉、ガレージに関わる工事費用、植栽やエントランスのタイル張り工事などにかかる費用も必要です。
インフラ工事費
給排水、電気、ガスなどインフラ整備が整っていない場合に新たに設置するための費用です。また、古い建物を解体して新たに立てる場合、老朽化した管や径が細すぎる管を交換する必要があり、この工事費が発生します。
その他にかかるお金(諸経費)について
建築申請費用
建築確認申請には費用が必要です。建物の面積によって金額は異なります。
ローン手数料
住宅ローンを利用する際はローンを受ける金融機関等に支払う手数料と、抵当権設定の登記費用が掛かります。登記申請を司法書士に依頼した場合は司法書士に支払う費用も必要です。
不動産取得税
土地の取得と同じように建物を取得した際も不動産取得税がかかり、固定資産税評価額をもとに算定されます。
印紙代
住宅を建築してもらうときに建築を依頼した会社と交わす請負契約、金銭を支払ったときの領収書に必要です。契約書を複数作成した場合は1通ごとに貼ります。
消費税
建物本体工事費、付帯工事費には消費税が課税されます。
仮住まい費用
建て替えの場合は工事期間中の住まいを借りる必要が出てくるため家賃や敷金、礼金などの費用が必要です。
引っ越し費用
建て替えによる仮住まいの場合は旧宅から仮住まい、仮住まいから新居と引っ越しが2回必要です。
式典費用
地鎮祭や上棟式などを行う場合は費用が発生します。
家づくりの無理なくおトクな資金計画の立て方
家づくりにおいて切っても切り離せないのが資金の確保です。「自己資金で用意するのか」、「住宅ローンを利用するのか」、選択肢は様々ですが、節約できるところは節約して、少しでも条件のいい土地を購入する費用や建物に使うことができるようにしましょう。
家づくりのお金のスケジュールを確認
家づくりのどの段階でどのくらいのお金が必要になってくるのか知っておきましょう。予定している家づくり全体の予算に対して、何割程度の金額がどの段階で必要になるのか知っておくことで無理のない資金計画を立てられます。 土地探しから始める場合は、不動産会社への仲介料や手付金、登記費用が必要になります。土地と建物それぞれ別にローンを組むと手数料がそれぞれに必要になるので、土地探しは建築会社に建物とセットで依頼すると手数料の節約になります。 土地が決まったら次は建物です。建築事務所やハウスメーカー、工務店など依頼先の候補を2~3社にしぼり、プランや見積もりを出してもらいます。一般的に1回目の見積もりは無料ですが、2回目以降は費用が発生することがあるので事前に確認しておきましょう。また、依頼先を決める前に支払い時期や支払回数も確認しておきましょう。 依頼先が決まり、プランと見積もりが決定したら、住宅ローンの申請をします。住宅ローンの審査を通過し住宅ローンがおりるのは、建物が完成してからです。そのため、住宅ローンがおりるまでの期間に必要な設計料や1回目の工事費の支払い、住宅ローンに関わる手数料などの費用は自己資金を用意しておく必要があります。家具などの購入の費用が掛かる人もいるでしょう。 このように住宅ローンが実行されるまでの間にも、大きな額のお金が必要になります。工事を依頼した会社に支払う金額の目安としては、工事の契約時に契約金額の10%(1回目)、着工時に契約金額の30%(2回目)、屋根と躯体の完成時に契約金額の30%(3回目)、引渡し時に契約金額の30%(最終)となり、その他ローン手数料や登記などに費用が発生することを頭に入れておきましょう。
自分にとって有利な住宅ローンの見つけ方
金融機関には多くの住宅ローンが揃っているため、迷ってしまいますよね。 そこで、自分に最適なプランを見つけるために抑えておきたいポイントを4つご紹介します。
①金利の比較
金利が低いほど総返済額は少なくなります。借入金額が大きいほど、僅かな金利の違いでも大きな金額差になります。ネット銀行は概ね金利が低いですが、窓口で相談ができないため、質問や相談しながらしながらじっくり決めたい場合は向いていません。
②諸費用の比較
金融機関に支払う事務手数料、印紙代、団体信用生命保険など住宅ローンに関わる様々な諸費用の比較も重要です。金利は低いのに諸費用が高いため、結果的に総支払額が大きくなってしまう可能性も出てきます。金融機関によっては団体信用生命保険を無料にしているところもあるので、事前に調べておきましょう。
③繰り上げ返済の内容
住宅ローンは、金利が低い間に短期間で完済できると利息額を抑えることができます。そのため、繰り上げ返済は有効な手段の一つといえます。そのときに発生する手数料や、繰り上げ返済の最低金額、手続きや支払い方法の内容をしっかりと確認してみましょう。
④特約などの付帯サービス
金融機関によっては独自に様々なサービスを提供しています。例えば団体信用生命保険に疾病保障を付帯させ、団体信用生命保険よりも範囲を広げて住宅ローンの残高をゼロにするなどのサービスを行っています。また、特定の店舗での買い物が割引になるサービスなどがあるので、特約やサービスにも注目してみましょう。
家づくりにかかるお金の注意点
家づくりの中でも、建物に掛かる金額の目安は、全体の工事費の70%~80%が本体工事費、15%~20%が付帯工事費、5%~10%が諸経費です。本体工事費以外にもお金がかかることを把握しておきましょう。
様々な工夫で大幅コストダウン!予算に応じたプランづくり
予算が限られている場合、どこにどれだけの予算を使うのかが重要になります。特に、土地と建物にかける費用のバランスが重要となります。
いい土地を手に入れるためのポイント
「土地に求める優先順位を決めてくこと」がポイントです。 通勤通学に便利なエリア、駅から徒歩10分、眺望が良い、周囲の自然が豊かなど、人によって優先したい条件は異なります。インターネットや不動産会社に紹介された土地で、一見条件が揃っていたとしても、できれば時間帯を変えて何度か、その土地に足を運んでみることをおすすめします。後で後悔しないためにも慌てて契約するのは避けましょう。
大幅コストダウンはプランニングが重要
大幅にコストダウンしたい場合、時間や手間が省けるように建物の形を単純にし、複雑なプランニングにしないことを意識しましょう。 例えば、廊下を省きリビングを介して洗面脱衣室や個室をつなげる動線にしたり、間仕切り壁や扉を減らすため部屋数を減らし、フレキシブルに使える大きな部屋を計画したりすることがおすすめです。また、配管の手間と材料費を省くためキッチン、洗面、バス、トイレなどの水回りは平面上もしくは上下階で近くにまとめて計画するなど、シンプルなプランを心がけましょう。
割安でも収納力のある家に仕上げる
家族みんなが使える収納スペースとして一つにまとめると、コストダウンにつながります。小さな収納スペースをたくさん設けるよりも、ある程度の広さを確保した納戸を一つ設けたほうが、結果的に多くのものが収納でき、利便性の高い収納スペースになります。
ローコストな部材や仕上げ材を選ぶ
例えば、クロスにもグレードがあり、賃貸物件で利用されるような価格を抑えた量産品から織物でできた高級品まで幅広く揃っています。通常、戸建住宅に使われるクロスは賃貸物件で使われるものよりグレードが上のものがほとんどですが、低価格帯のものでも、高見えするクロスがあります。まずは低価格帯の中から選んでみましょう。 その他、扉やサッシ、巾木など既成品で揃えることができるものはオーダーメイドを避け、既成品の中から選ぶことで大きなコストダウンになります。
家づくりにかかるお金だけではなく、住んだ後のことまで考えておくべき
家は完成したら終わりではありません。その後、20年、30年と長い期間をその家で過ごすことになります。長い期間、安心して快適に過ごすためにはどんなことに注意したらいいのか紹介していきます。
ランニングコストを抑えるには最初の設計が肝心
最近では高気密高断熱など高性能な住宅が一般的になっています。気密性と断熱性が高い住宅は、空調にかかる負担が小さくなるため、ランニングコストを抑えることが可能です。 建物が完成した後に建物の性能を上げるには大掛かりな工事が必要になるため、このような高性能な住宅を建てるのは設計段階から計画しておくことが肝心です。
電化製品は今までのものを使うより新調したほうがおトク
電化製品は年々省エネ化が進み、性能が高く使用電力が低い商品が多く揃っています。修理しながら使い続けるよりも新調したほうが時短にもつながり電気代も節約できます。 また、壊れてから慌てて買い換えるとなると、商品をゆっくり比較検討する余裕がないため、自分にピッタリの家電を買うことができない可能性も出てきます。
メンテナンス性の高い汎用性に富んだ設備機器がおススメ
システムキッチンやユニットバスなどの設備機器は、様々な仕様をオプションで追加することができますが、その分メンテナンや修理に費用がかかることが多くあります。また、特徴のある色やデザインはモデルチェンジで廃盤になる可能性が高く、数年後に修理したいと思っても、同じ色や形がなくなっていることもあります。その点、設備機器の標準仕様は汎用性が高くメンテナンスしやすいことからおすすめです。
削ってもいいところとこだわるところの見極め
家づくりは夢が広がるため、気づくと全ての要望を取り入れて予算オーバーになることが珍しくありません。どこにこだわりを持つか計画段階からしっかり話し合い、その考えを家族で共有しておきましょう。
コストを上手にコントロールするコツ
家づくりにおいて、どこにコストをかけるのかという優先順位を、家族はもちろん業者側の担当者とも共有しておくことが重要です。 こうすることで、家族内の計画段階でのブレがなくなり、その後の流れもスムーズになります。また、家づくりのプロから優先順位に沿ったアイディアやアドバイスが貰えるため、限られた予算を上手に使うことができます。
安全に関わる部分はとことんこだわる
基礎や構造体など建物の骨組みとなる重要な部分は、家族の安全を守るために予算をかけるべき部分です。基礎や構造体はお金をかけたからといって、豪華になったりおしゃれになったりという目に見える効果が出にくい部分ですが、家を支える土台となる部分です。しっかりと強固なものにしておきましょう。
設備機器は想定することが大事
設備機器には多くのメーカーがあり、それぞれ特色のある商品を販売しています。ローコストで抑えるための設備機器の選び方のポイントはメーカーでも機能でもなく、「掃除がしやすいこと」・「丈夫で壊れにくいこと」・「飽きのこないデザインであること」に注目することです。長期間、毎日のように使い続けることを想定して選ぶようにしましょう。
毎日触れるものは気に入ったものを選ぼう
毎日触れるものが気に入ったものだと家で過ごす時間が楽しくなりますよね。 例えば、家族を送迎する玄関の扉、身支度するときに使う洗面化粧台など、毎日触れる部分をお気に入りにすることで、家での暮らしが豊かになります。
家づくり成功のカギは依頼する業者との信頼関係
自分が目指す家のこだわりや雰囲気が決まったら、それを実現してくれる最適な業者を選びましょう。今は、ホームページ以外にもSNSなどで情報発信している業者がたくさんあります。できるだけ情報収集して、自分の要望や優先順位を共有できそうな業者を選びましょう。 今回紹介したように、「ローコストな家づくり」と言っても様々な知識が必要で、自分達だけで全てを理解し、準備するのは大変です。まずは信頼できる業者を選び、その業者に相談しながら、ローコストでも大満足の家を手に入れましょう。
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