iemiru コラム vol.168
クロス(壁紙)ってどう選べばいいの? 選び方のポイントや簡単な掃除・補修方法をご紹介
家の雰囲気を左右するクロス選びですが、「何を選べばいいか分からない?」「手入れや補修ってどうするの?」といった具合に、選び方や手入れ方法に困っている方も多いのではないでしょうか? 今回はクロスを選んだ経験のない方でも失敗しないように、選び方のポイントや掃除の方法について解説します。納得したクロス選びをして、毎日を気持ちよく過ごしましょう!
クロスとは?
クロスとは、住宅の壁や天井の仕上げとして使われる薄い装飾用の壁紙のこと。古くは布製のクロスが使われてきましたが、現在ではビニール製やプラスチック製のものが多く使われています。 近年では「シックハウス症候群」が問題となり、その原因となるホルムアルデヒドを含まない接着剤を採用する商品が増えてきました。現在は環境や健康問題に気を使った製品が多く販売されています。
失敗しない! 生活に合わせたクロスの選び方
現在流通しているクロスは、掃除がしやすいものや、抗アレルギー性のものなど豊富な種類が揃っています。以下、生活にあわせた種類と特徴を紹介しますので、商品選びの参考にしてみてください。
クロスの種類
耐久性が高くて汚れに強い「ビニールクロス」
日本の住宅でもっとも使われているのがビニールクロス。低価格で耐久性が高く、油汚れなど拭き掃除をしやすいのが特徴です。デザインのバリエーションが豊富で、コスパの良いクロス選びにおすすめです。 なかにはホルムアルデヒドを含む商品もあるので、気になる方は成分チェックをしてから購入しましょう。
通気性や音の吸収効果が高い「紙クロス」
紙素材は通気性が良く、音の吸収などに優れている素材です。パルプを使った洋紙、楮(こうぞ)や三椏(みつまた)を使った和紙、プリント加工やエンボス加工がされたタイプなどたくさんの種類が流通しています。 柔らかい表情のクロスを探している方におすすめです。
破れにくく頑丈な「布クロス」
繊維の表情がよく現れて、高級感や重厚感のある布クロス。木綿や麻といったベーシックな自然素材や、シルクなどの高級素材、ポリエステルやレーヨンなどの化繊素材までたくさんの種類が販売されています。 繊維の美しい風合いや、調湿機能に優れているのが特徴です。繊維の凹凸にホコリなどの汚れが付きやすいため、比較的手入れを必要とする素材といえます。
クロスのおすすめ機能
抗アレルギー
花粉症やダニによる湿疹が気になる方におすすめの「抗アレルギー機能」。メーカーによって異なりますが、表面に安全な薬剤を使用することで、花粉症の原因となるスギ花粉、湿疹の原因となるダニの糞や死骸の働きを抑えてくれます。 比較的効果は長続きしますが、5~10年を目安に効き目は減少していきます。
抗ウイルス
近年は抗菌だけでなく抗ウイルス効果のあるクロスも登場。クロスの表面に抗ウイルス成分が含まれていることで、クロスに付いたウイルスを抑える効果があります。 ウイルスといえばインフルエンザやノロウイルスが有名ですが、皮膚に湿疹ができるヘルペスのような病気も。値段は高くなりますが、感染リスクを減らしたい方におすすめです。
消臭抗菌
キッチンや脱衣所など、気になる生活臭を抑えてくれるのが、消臭抗菌効果のあるクロス。臭いの原因となるガスを吸着して分解し、嫌な臭いを消臭してくれます。生ごみやトイレ、タバコやペット臭など、毎日の生活臭が気になる方におすすめです。
マイナスイオン
気持ちの良いマイナスイオンを発生させる「天然鉱石」を含んだ、魔法のようなクロス。空気中の水分と反応することで、マイナスイオンを放出しています。ストレス軽減やリラックス効果が期待できるクロスです。
湿度調整
紙や布クロスで効果が期待される湿度の調整機能。クロスに無数の穴が開いていることで、空気中の余分な水分を吸収したり、放出したりするのが特徴です。湿度を一定に保つことで、夏はすずしく、冬は暖かく感じる効果があります。
クロスを掃除する6つの方法
しなきゃいけないと分かっていても、なかなかできないクロスの掃除。クロスを長持ちさせるには、表面を潰さず、研磨し過ぎないことがポイントです。 またアルカリ性の洗剤や漂白剤を使うときには、取扱説明書の確認や、目立たない場所でのテストを怠らないようにしましょう。
壁紙のホコリを落とす
まず、クロスの掃除で大切なのは、表面についたホコリを落とすこと。とくに紙や布のクロスを使っている家庭では定期的な手入れが必要です。使うのはハタキやハンディモップなどの柔らかい素材がおすすめ。クモの巣がある場合は、掃除機でサッと吸い込みましょう。
基本は中性洗剤で拭き掃除
壁についた手垢汚れなどは、薄めた中性洗剤で落としましょう。雑巾にしみ込ませて拭いてもよし、歯ブラシにつけて軽くこするのもOKです。どの方法でもゴシゴシとこすらず、優しく丁寧に落とすのがポイントです。 力を入れるとキズが広がったり、汚れがしみ込んだりする可能性があります。
必ず乾拭きして乾燥させよう
洗剤など、水気を含ませて掃除したあとは、必ず乾拭きをしてください。水分が残ったままではカビの発生や汚れが付きやすい状態になってしまいます。しっかりと乾燥させるようにしましょう。
クレヨンには歯磨き粉を
小さな子供がいる家庭では、クロスにクレヨンで落書きされることも。とても微笑ましいことですが、なるべくキレイに落としたいですよね。クレヨンの汚れは歯磨き粉と歯ブラシで落とすことができます。 ゴシゴシこすると研磨作用で表面のキズが広がりますので、優しく丁寧にこすってください。汚れが落ちてきたら、固くしぼった雑巾などで拭き上げましょう。
初期のカビなら消毒用アルコールを
表面についた軽度なカビには消毒用アルコールが効果的です。そのまま吹き付けて雑巾で拭き上げてもよし、雑巾に含ませて拭いてもOKです。
メラミンスポンジは効果的だけど気を付けよう!
クレヨンや油性ペンの汚れに効果的なメラミンスポンジですが、研磨作用があるので注意が必要です。ゴシゴシとこすり過ぎると、表面に細かいキズがたくさんついてしまい、汚れが付きやすく落ちにくい状態になってしまいます。
軽い汚れやキズにおすすめの補修方法
クロスはぶつかったときの衝撃や、経年変化などで簡単にキズや汚れがついてしまうもの。以下、軽いキズや汚れに使える手軽な補修方法をご紹介します。
壁のコーナーは「アンクル材」がおすすめ
壁の端っこ部分は、経年変化でクロスが浮きやすくキズ付きやすいポイントです。大まかな補修でOK、という方であれば、ホールセンターなどに売っている「アンクル材」での補修がおすすめ。 キズや汚れが気になる角にアンクル材をはめて、接着剤で固定すれば作業完了です。強度の高いものにすれば、キズが目立つこともなく、キレイな見た目を保つことができます。
釘やネジの穴は「穴うめパテ」で手軽に補修
ちょっとしたDIY、画鋲による穴の補修には「穴埋めパテ」がおすすめ。100均やホームセンターで手軽に購入できます。パテのノズルは細くなっていますので、軽く穴に差し込んで少量押し出せばOKです。
生活にあったクロスを選んで気持ちよく暮らそう!
クロス(壁紙)選びは家の印象を左右するポイント。見た目の良さも大切ですが、ホルムアルデヒドへの対策や、手入れのしやすさも重要です。子供がいる家庭では、掃除が簡単なタイプや抗アレルギータイプを選ぶことで生活の負担を減らすことができます。 それぞれの生活にあったクロスを選ぶことで、毎日を気持ちよく過ごしていきましょう!
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