iemiru コラム vol.201
リビングをチラ見せ!ストリップ階段で作る快適空間
名前とのギャップがすごい!ストリップ階段はスタイリッシュな空間を演出する
「ストリップ階段」と聞いて、どんな階段を想像されましたか?劇場などにある、透明なアクリル板でできた階段などを想像したりする方もいるのではないでしょうか。
実際のストリップ階段は、デザインされたオシャレな家には必ずと言っていいほど採用されている、スタイリッシュな階段を意味します。
このストリップ階段、「自分の家にも是非採用したい」と考える方も多いのですが、メリットだけでなく、デメリットも存在します。
そこで今回の記事では、
・「ストリップ階段」とは何か?
・ストリップ階段のメリット・デメリット
・おすすめするストリップ階段の取り入れ方
・ストリップ階段にする場合の費用
などについて解説していきます。
家の新築を考えている方はもちろん、オシャレな家へのリフォームを検討している方にも必見の内容です。ぜひ最後までお付き合いください。
ストリップ階段とは
別名スケルトン階段、オープン階段、シースルー階段とも
ストリップ階段とは、階段の踏み板の下(垂直の蹴込み板)がなく、登る時に階段の向こう側が見える構造になっている階段のことを指します。 向こう側が見えることから、ストリップ階段と言われ、別名スケルトン階段、オープン階段、シースルー階段とも呼ばれています。
その他の階段の種類
ストリップ階段をより理解していただくため、その他の階段の種類も簡単に紹介しておきます。
箱型階段
一般的な住宅で一番よく採用されているのがこの箱型階段です。 箱型というように下の部分を隠して作れるので造りやすく、コストも安く済みます。 また階段の下にトイレや収納スペースを設けることができるという利点もあります。 ただ実用一辺倒で個性を出すことが難しく、オシャレな家を考えている人には不向きかもしれません。
鉄骨階段
構造材に鉄骨を使うので、細く薄くても強度を保つことができ、デザインの自由度が高いのでオシャレな造りにできるのが鉄骨階段のメリットです。 デメリットは施工価格が高いこと。木製のストリップ階段の倍以上の費用が必要となってきます。
らせん階段
らせん階段はイメージもしやすく、知っている方も多いと思います。 メリットはオブジェにも見えるそのオシャレな雰囲気。そして、らせん状に上に伸びていくので、省スペースでも設置できるという点も見逃せません。 デメリットはこちらも施工価格が高いことです。基本的に鉄骨を使わなければなりませんし、構造も複雑なのでどうしても価格が高くなってしまいます。
ストリップ階段のメリット・デメリット
ストリップ階段のメリット
部屋を広く見せることができる
ストリップ階段の最大のメリットは向こうの景色が見通せるため奥行きを感じるデザインとなり、部屋を広く見せることができる点です。限られたスペースで家を建てなければならない日本では、最も注目されるべきメリットです。
「魅せる」階段になる
階段は本来上下を移動するための「実用本位」のものです。ところがストリップ階段を採用すると、階段自体がインテリアのような「魅せる」存在となります。階段の端に観葉植物やオブジェなどを配置すれば、訪れた人の目を引くアートスペースにもなるのです。
上下階のつながりをもてる
ストリップ階段の場合、吹き抜けとセットで設計されることが多くなっています。また箱型階段と違い、リビングに直接階段を通すことも可能なため、上下の階とコミュニケーションを取りやすいというメリットがあります。狭い住宅だとリビングとダイニングが違う階という場合もありますが、ストリップ階段なら「つながりのある空間」を演出できます。
光が当たりやすいので、部屋が明るくなる
箱型階段の場合、両面を壁で囲まれ、また蹴込み板もあるので光を遮ってしまいます。一方ストリップ階段の場合、壁も手すりも蹴込み板もないので光を取り込みやすく、リビングなどの真ん中に設置しても、部屋を明るく保つことができます。
風通しが良くなり、空気が循環する
ストリップ階段は光と同じように空気も通します。特に吹き抜けとセットになっている場合、空気が循環し、風通しの良い家になります。
ストリップ階段のデメリット
高齢者や幼児には危険な場合がある
箱型階段のように壁や手すりのないストリップ階段は、高齢者や幼児にとっては転落の危険性があります。特に小さな子供の場合、階段と階段の間から下の階に落ちてしまうことがあり、大変危険です。対策としては、下に転落防止ネットを張ったり、手すりやルーバーを設けたりすることが有効です。
場所やデザインに気を配る必要がある
ストリップ階段、スケルトン階段と呼ばれるだけに、階段の場所やデザインに気をつけないと、「下から丸見え」の危険性があります。 また箱型階段であれば下に収納スペースやトイレを設けたりできますが、ストリップ階段の場合は階段の下がデッドスペースになりがちです。ただ光が入り、明るさがあるため、本棚を置いてちょっとした読書コーナーにするなど、ちょっとした工夫で有効活用することが可能です。
箱型階段に比べコストがかかる
ストリップ階段の場合、箱型階段のように支えてくれる壁や蹴込み板が無いため強度が不足します。そのため、鉄骨など強度を確保できる素材を使わなくてはならず、コストが高くつきます。また、元々デザインにこだわったお洒落な階段にするのが目的なので、踏み板部分にも良い素材を使いたくなる人が多いので、それがまた高コストにつながってしまいます。
光熱費がかさむ
メリットのところで紹介した「風通しがよく、空気が循環する」ということは、裏を返せば、対策をしなければ冷気や暖気が逃げていき、「暑い、寒い」「光熱費がかさむ」という状態になってしまうということです。 しかし断熱材を入れたり、窓をペアガラスに交換、またはインナーサッシを設置したりするなど、断熱、気密性に気をつければ、空気が循環するだけに家全体を温めたり、冷やしたりすることが可能になります。
おすすめのストリップ階段の使い方
吹抜けとセットにする
部屋を広く見せることができるストリップ階段は、吹抜けと組み合わせる事で、更に開放感を演出できます。 吹抜けのメリットは高い位置に窓を設置でき、家の中に光を取り入れやすいという点です。ゆえに、その光を遮らないストリップ階段は吹抜けとの相性が抜群なのです。
フロアをつなぎ、家族のコミュニケーションを増やす
「廊下」は部屋と部屋を分離し、家族のコミュニケーションを遮断します。 そこでリビングにストリップ階段を設置します。すると廊下を作らずにすみ、上下のフロアをつないで賑やかな家庭を実現できます。
狭小住宅だからこそストリップらせん階段
空間を広く見せてくれるストリップ階段ですが、ストレートタイプの階段にすると設置のために広いスペースが必要となります。そこで、ストリップ階段をらせん階段にするという方法もあります。こうすると設置面積も少なくてすみ、開放感もあって、デザインも良い狭小住宅のスペース効率化にピッタリの階段になります。
ストリップ階段の費用
ストリップ階段の費用に関しては、強度的なことを考えてオール鉄骨にすると100万円前後の予算がかかります。 またオール木製だと今度は強度を持たせるために質の良い分厚い材料を使わなくてはならないので、これもまた費用がかかります。 そこで、おすすめは手すりの部分だけをスチールにすること。 こうすれば強度も確保できますし、本体の材料費+施工費で50万円程度に抑えることが可能となります。
空間を広く明るく見せるストリップ階段は、住宅環境に難のある日本向き
お洒落なデザイン性ばかりが注目されるストリップ階段ですが、狭い空間を広く、明るく見せてくれる点からも、狭くて住宅環境に難のある日本の住宅向きだと言えます。 また、リビングのど真ん中に階段を設置できるなど、デザインの自由度が高まるのも魅力の一つです。 オシャレで家族のコミュニケーションも活発にするストリップ階段。 デメリットもしっかりと把握した上で、ぜひ一度モデルハウスなどで確認し、検討してみてください。
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