全国の家・住宅の見学会に行くなら | iemiru(家みる)

エリア×種別から探す

×

エリア×日付から探す

×

iemiru コラム vol.268

IHクッキングヒーターが人気の理由は?!仕組みや調理のコツまで解説!

IHクッキングヒーターが人気な3つの理由

オール電化という言葉をよく聞くようになった今、IHクッキングヒーターを取り入れている家庭はとても多くなっています。 ガスコンロを使っている方にとっては「一体どんな仕組みなのか?」「体に害はないのか?」「きちんと料理ができるのか?」など、色々な疑問を持っている事でしょう。 そこで今回は、IHクッキングヒーターについて、仕組みやメリットデメリット、対応の鍋や調理のコツまで、余すところなくお伝えしていきます。

そもそもIHクッキングヒーターってなに?

IHクッキングヒーターとは、電磁調理器(でんじちょうりき)と呼ばれるもので、電気を使って鍋を発熱させる方式の器具のことをいいます。 ガスコンロが火を使って鍋全体を加熱するのに対して、IHクッキングヒーターは、その上に電気での発熱に適した材質の鍋を置くことで、鍋底だけに電気を伝えて加熱させるので す。

IHクッキングヒーターを選ぶ3つの理由!

IHクッキングヒーターが人気になった大きな理由としては、主に3つあります。 1つ目は、掃除がとても楽だからというものです。形の凸凹なゴトクが付いているガスコンロよりも、フラットな形のIHクッキングヒーターは、さっと拭くだけで簡単に掃除をすることができます。 2つ目は、火を使わないから火事の心配がないという点が挙げられるでしょう。そして3つ目は、電気を使っているため、温度調整やタイマーなど多くの便利機能があり、使いやすいという点です。 このような理由から、IHクッキングヒーターは根強い人気を誇っているようです。

IHクッキングヒーターの仕組みって?

ところで、「IHクッキングヒーターで料理できる仕組みが具体的にイメージできない!」という方も多いのではないでしょうか?そこで、ほんの少しだけその仕組みをご説明しましょう。 IHクッキングヒーターの内部には、電流を流すコイルがたくさん埋め込まれています。IHクッキングヒーターに電気を流すことで、このコイルに「磁力線」と呼ばれるものを発生させるのです。 「磁力線」は、IHクッキングヒーターの上に乗せた鍋の鍋底を通りますが、この時に生まれる「電気抵抗によって熱が発生する」という原理を応用した仕組みになっています。 ですので、IHクッキングヒーター自体は加熱されませんが、磁力線を通した鍋だけが加熱するという仕組みです。 それによって、電気抵抗の大きい鍋しか使うことができません。ただし最近では、電流の大きさを鍋に合わせてコントロールできるタイプも発売され、使える鍋の種類も増えているようです。 使用可能な鍋については、後ほど詳しくご紹介しましょう。

IHクッキングヒーターのメリット・デメリット

続いては、IHクッキングヒーターのメリットとデメリットをチェックしていきましょう。

メリット

IHクッキングヒーターには、先ほどご紹介した3つの人気の理由以外にもたくさんのメリットがあります。

メリット 内容
掃除が楽 フラットな形状なので、さっと拭き取るだけで簡単に掃除が可能
火を使わず安全消し忘れによる火事の心配がなく、子どもがいる家庭でも安心
節電になる 熱効率が90%以上もあるので、ガスと比較してもすぐに加熱するため光熱費も節約になる
火力が強い ガスコンロよりも火力が強くチャーハンなども作れる
火力の調節が楽センサーで火力を一定に保てるので、天ぷらなどを作るのも簡単
キッチンの温度が上がらない 鍋だけを加熱させるのでキッチンの温度が上がらず夏でも快適
ガス漏れの心配がない ガスを使わないので火だけが消えてしまってガス漏れする心配がない

掃除が楽、節電、キッチンの温度が上がらないなど「楽」である面と、火事やガス漏れの心配がない「安全」という面が大きいといえるでしょう。ただ、これらは同時にデメリットとなる場合もあるので、事前に把握しておくべきかもしれません。

デメリット

一方、IHクッキングヒーターのデメリットはこちらです。

デメリット 内容
使える鍋が限られる 「電気が伝わる鍋」である必要があるため、土鍋などは使えない
火が見えないのでうっかり火傷につながる 鍋の温度が熱くなっていても、火が見えないので思わず触ってしまう可能性がある
鍋振り調理には不向き 鍋を離すと温度が下がるため鍋振り調理には不向き
炙り料理はできない火を使わないのでスルメや海苔などをさっと炙ることができない
停電すると使えない 電気を使っているので災害時には弱い
3口同時に使えない場合がある 家庭によっては使える電力が限られてしまう

電気を使うため、災害時に停電が起きると使えなくなってしまうという点は、不安が残る点です。購入を検討する前に、よくデメリットを理解しておくと良いでしょう。

IHクッキングヒーターの種類は?

続いては、IHクッキングヒーターの種類について、色々な角度からご紹介していきましょう。

どんな設置方法がある?

設置方法の種類によって分けると、大きく分けて3つあります。 ● 卓上タイプ
● 据え置きタイプ
● ビルトインタイプ
1つ目の「卓上タイプのIHクッキングヒーター」は、昔から馴染みのある卓上ガスコンロのIH版です。IHクッキングヒーターのメリットはそのままに、より簡易的に卓上で使うことができます。一般家庭に多い単相100Vの電力にも対応可能です。 例えば、鍋料理などをやるにしても、掃除が簡単ですし、熱効率が良いので経済的に使うことができますね。キッチンのコンロをガスコンロにして、卓上にはIHクッキングヒーターなどと使い分けても良いでしょう。 2つ目が、「据え置きタイプのIHクッキングヒーター」です。こちらは、キッチン据え置きタイプですが、大きなメリットとして工事が不要という点があげられます。コンセントを差せばすぐに使用することが出来ますので、工事費などのコストを抑えることが可能です。 3つ目が、「ビルトインタイプのIHクッキングヒーター」です。はめ込み式になっているので工事が必要にはなりますが、キッチンにぴったりはめ込むため、掃除が楽な点は嬉しいポイントです。 また、見た目もすっきりと一体感が出るでしょう。ただし、据え置きタイプとビルトインタイプを設置するには、単相200Vのコンセントが必要です。もしもない場合には、工事をしてつける必要があるため、事前に確認してから購入しましょう。

どんなサイズがある?

IHクッキングヒーターの大きさは一般的に以下の種類があります。 ● 幅60cm
● 幅75cm
まずは、キッチンのサイズなどを確認するようにしましょう。調理台としても活用したい場合には、75cmが便利です。よりキッチンを広々使いたい場合には60cmを選ぶと良いでしょう。 また、IHクッキングヒーターには、1〜4口程度まで種類があります。何人分の料理を作るのかといった点や、使用頻度、部屋の広さや設置可能かどうかに合わせて選びましょう。 ただし、IHクッキングヒーターは電力を使うので、家庭によっては3つ口あっても同時に使えない場合もあるため、注意が必要です。

どんなヒーターがある?

IHクッキングヒーターの中には、以下の種類があります。 ● IHヒーター
● ラジエントヒーター
● シーズーヒーター
まずIHヒーターは、冒頭でご紹介した磁力線の働きで、鍋を加熱するタイプです。 一方、ラジエントヒーターは、ニクロム線で鍋を加熱するタイプのヒーターです。IHクッキングヒーターと違う点は、ニクロム線自体が発熱するので、電磁力ではなく、その上に乗せたものを直接加熱するという点。 IHクッキングヒーターで使用できない鍋も使うことができるため、たいてい3つ口の場合には、その中の1つがラジエントヒーターになっている場合が多いです。 ラジエントヒーターがついているタイプを選べば、お餅を焼いたり、海苔を炙ることだって出来てしまいます。 最後のシーズーヒーターですが、主にオーブンやグリルなどで使用されるタイプ。ラジエントヒーター同様、直接シーズーヒーターが発熱する仕組みです。

どんな火力がある?

最大火力にも種類があります。一般的には以下の2種類の火力があります。 ● 4.8kWh
● 5.8kWh
一般的には4.8kWhの方が普及しています。例えば3つ口でも同時に強火調理をしなければ、4.8kWhでも十分対応可能です。より火力を求めている方は5.8kWhも検討してみてください。

どんな機能がある?

IHクッキングヒーターの機能についてです。基本的には、以下の種類があげられるでしょう。 ● タイマー機能
● 温度調節機能
● 両面自動焼き機能
● 自動湯沸かし機能
● チャイルドロック
● オールメタル
● 切り忘れ自動OFF
● 空焚き自動OFF
タイマー機能が内臓されていると、意外ととても便利です。また、温度調節機能は、一定の温度に保ってくれるため、揚げ物が苦手な方には打って付けです。 子どもがいる家庭には、チャイルドロック機能がおすすめ。お年寄りのいる家庭なら、切り忘れや空焚きの際に、自動でOFFにしてくれる機能が良いでしょう。 また、オールメタルですが、従来のIHクッキングヒーターで使用することが出来なかったアルミや銅で出来た鍋も加熱することのできる機能です。使える鍋の幅が広がるので、便利ですね。

IHクッキングヒーターで使える鍋はこれ!

続いては、クッキングヒーターで使える鍋についてチェックしていきましょう!

鍋の種類 従来のIHクッキングヒーター
(鉄・ステンレス加熱可能なタイプ)
オールメタル対応ラジエントヒーター
ステンレス
鉄ホーロー
多層鍋
鍋底に磁石がつかないものは不可
アルミ・銅 ×
ガラスや陶磁器×

オールメタル対応や、ラジエントヒーターであれば、大抵の鍋は使うことが可能です。それ以外では、アルミや銅、ガラスや陶器は使えないため、鍋購入の際にIHに対応しているかの表記をチェックしてみてください。

IHクッキングヒーターの調理のコツ!これで失敗なし!

慣れないIHクッキングヒーターで料理する際には、火力の違いに戸惑ってしまう方もいるでしょう。そこで、IHクッキングヒーターを使った調理のコツをご紹介していきます。

料理の基本!炒め物を作る

炒め物を作る際には、IHの強みである火力を最大限使って作りましょう。ポイントは、全て材料を用意した状態で作り始めることです。 崩れてしまう材料などを炒める場合、IHクッキングヒーターではフライパンを振ることができないので、前後に振って材料を混ぜ合わせるようにしましょう。 また、火力が強いので、思ったよりも余熱が早いです。油は少しだけ入れて加熱する方が安全です。

温度が肝心の煮物

煮物を作る際には、ガスコンロよりも火力が強いという点をしっかり念頭に入れることが大切です。たまに焦げ付かないように混ぜるようにしましょう。 長時間煮る際は、タイマー機能や温度調節機能があると便利ですね。ちなみに味を染み込ませるには、一度火を止めたり、鍋を水につけて冷やしてから、もう一度加熱すると味が中まで染み込みます。

下ごしらえに欠かせない茹でる料理

IHクッキングヒーターは、火力が強いので沸騰までの時間も早いです。ただし、沸騰してから火力をそのままにしておくとふきこぼれる可能性があるので、タイマー機能などを使って上手に料理しましょう。

苦手な人も多い揚げ物

揚げ物をする際には、温度調節機能があると便利です。一定の温度に保つことで、天ぷらが焦げてしまうのを防ぐことが出来ます。温度調節機能がない場合には、油の温度を自分で確認しないといけません。 その場合に、温度計があると重宝します。温度計がない場合には、木製の菜箸を使いましょう。菜箸から出てくる泡の量で温度変化を見極めることができます。

IHクッキングヒーターVSガスコンロ!どっちがおすすめ?

続いては、ガスコンロとクッキングヒーターを比べて、おすすめ度を検証してみましょう。一概にどちらがおすすめとは言えませんが、あらゆる角度から検証してみると、購入する際のヒントが見えてくるかもしれません。 どちらにもメリット・デメリットがあるので、生活スタイルやあなたに合っているかを見極める参考にしてみてください。

機能性

機能面からみると、ガスよりも電気で動くIHクッキングヒーターの方がおすすめ度は高いでしょう。 購入する機器の機能によるので一概には言えませんが、ガスコンロには、空焚きや温度が上がりすぎた時に自動でOFFする機能や、ガス漏れ防止機能などがあります。 ですが、IHクッキングヒーターにはそれに加えてさらに、タイマーや温度調節機能があることが多いのです。やはり、ガスよりも電気を使っている方が、機能をプラスしやすいからかもしれません。

利便性

利便性の面からみると、どちらもおすすめ度は同じくらいなのではないでしょうか。 IHクッキングヒーターは、豊富な機能やお手入れの簡単さ、キッチンの温度が上がらず快適に使える便利さがあります。一方、ガスコンロには、フライパンを振って調理ができる点や、火を見ながら感覚で火力をつかみやすい点、使う鍋を選ばないという点がメリットです。 どちらも、それぞれにしかない便利さがあるため、自分たちの生活スタイルに合っているかを基準に考えてみましょう。

安全性

安全性の面からみると、IHクッキングヒーターの方がおすすめ度は高いといえます。火を使わないので、火事の心配がないことがその理由に挙げられるでしょう。 また、電気で温度をコントロールできる点も、高温になりすぎるのを防いでくれるため、安全性に貢献していますね。

清潔さ

清潔さの面では、IHクッキングヒーターの方がおすすめ度は高いといえるでしょう。何より、ガスコンロの「ごとく」の形状は、こまめに掃除をするのが苦手な方にとっては、焦げや油汚れがたまりやすく、落としにくい場合があります。 IHクッキングヒーターのフラットな形状は、凹凸がないため、さっと拭くだけでいつでも清潔さを保つことができますね。

料金

電気代については、使用環境によるので一概には言えません。その上で、まずは30分使用した場合のそれぞれの金額をチェックしてみましょう。1kWhあたり20円の計算で行なっています。 ● IHクッキングヒーター・・・約28円程度
● ガスコンロ・・・都市ガスで約10円程度、プロパンガスで約37円程度
ご覧のように、プロパンガスでガスコンロを使用した際に一番料金が高くなります。ただし、先ほど記載したように、使用環境によっても大きく変わってくるのです。 例えば、IHクッキングヒーターの場合、夜中から明け方までの料金がお得になるプランに申し込んでいて、その時間帯に時間のかかる煮込み料理などを作ることが多い方は、IHクッキングヒーターの方が安くなるでしょう。 ガスコンロの場合も、プロパンガスの家庭なら、IHクッキングヒーターの方が節約できるかもしれません。大切なのは、生活スタイルの中で、どんな時間帯にどのくらい使うのかといったことを明確にして、見極めることでしょう。

IHクッキングヒーターは便利&安全な優れもの!

IHクッキングヒーターは、利便性や安全性、そしてお手入れのしやすさなど、たくさんのメリットがあることがわかりましたね。 また、自炊する方にとっては、毎日使うアイテムだからこそ、その機能にもこだわりたいところ。そんな場合にも、電気を使ったIHクッキングヒーターには、多くの魅力があるといえます。 従来のガスコンロと比べて、メリット・デメリットをよく比較して、あなたの生活に上手に取り入れてみてください。初めこそ慣れずに抵抗があるでしょうが、使うほどにその快適さに毎日の負担が、ほんの少しだけ楽になるかもしれませんよ。

「iemiru(家みる)」について

本メディア「iemiru(家みる)」では、住まい・家づくりに関するお役立ち情報を配信しております。 また、今すぐ行ける開催情報を数多く掲載していますので、是非こちらからご覧ください!

>> 全国の今すぐ行ける開催情報はこちら

また、このメディアは皆さんの「一生に一度の買い物だから後悔したくない!」という想いを叶えるために作られたメディアです。 私たちが何故このメディアを作ったか知りたい!という方は是非こちらからご覧ください。

>> 「マイホーム」は一生に一度の買い物なのに満足してない方も多い...そんな悩みを無くしたい。