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iemiru コラム vol.302

失敗から学ぶ新築の外構! 快適な駐車場や費用についてわかりやすく解説

新築で間取りや外装にはこだわったものの、外構に失敗してしまった…といったことは、新築するときのよくある失敗例。外構は住宅の見た目を左右する顔であり、毎日の出入りを快適にするためにもこだわるべきポイントです。 本記事では、外構工事の相場やよくある失敗例をわかりやすく解説。新築を希望する方が、外構工事のイメージを固められるように構成しています。ご自身の理想と比べながら、プランの参考にしてみてください。

新築外構でつくる3つの基本パターン

新築で外構工事をするとき、フェンスや垣根などのアプローチによっておおきく3種類のパターンが想定されます。予算や防犯性にもかかわるポイントなので、ご自身の希望と照らし合わせながら確認してみてください。

開放的な「オープン外構」

敷地にフェンスや垣根を設けず、開放的なつくりが特徴の「オープン外構」。風通しの良いデザインかつ、建材が少ないので費用も安く抑えることができます。 ただし、フェンスや垣根がないので誰でも自由に出入りでき、近所の子供や野良猫が浸入するといったトラブルになりやすいのがデメリットです。また誰でも自由に出入りできるので、防犯面でも不安が残るつくりと言えます。 「泥棒が身を隠す場所がないので逆に安全」といった意見もありますが、慎重に検討が必要です。 また道路から建物への目隠しがないので、神経質な方はカーテンを開けたり、洗濯物を干したりするのに抵抗がでてきます。人の目線を気にしない方にとっては、開放的なつくりが有効です。

防犯やプライバシーを重視した「クローズ外構」

敷地のアウトラインにあわせてフェンスや垣根を設置する「クローズ外構」は、外からのプライバシーを守りつつ、防犯性を重視した外構です。 ただし、門扉やフェンスなどたくさんの建材を使うため、費用も高額になります。外部からまったく見えない構造にすると、逆に泥棒の隠れ場所をつくってしまうことにもなるため、デメリットになる可能性も。 警備システムを利用しつつ、防犯性を高めてプライバシーを守りたい方におすすめの外構です。

ハイブリットな「セミクローズド・セミオープン外構」

敷地のアウトラインを、場所によってフェンスや垣根で囲うのが「セミクローズド・セミオープン外構」。適度にプライバシーを守りつつ、開放的なつくりにできるのが特徴です。 費用と防犯性はオープン外構とクローズ外構の中間で、門扉やフェンスの有無によって大きく変わります。防犯性が気になる方は、センサーライトや監視カメラを設置するのがおすすめです。

新築で外構をつくる費用相場

目安は建物価格の10%

外構工事の費用は、住宅建築費用の10%が相場と言われています。つまり、建物価格が200万円の場合、外構工事費用は200万円が適正相場です。外構工事費用は建物価格に含まれないので、予算を組むときには注意してください。

外構よりも内装にお金をかけたい方は安く設定することも

「近年は外観よりも内装にお金をかけたい」、という要望が多く、外構費用を100万前後にする方もたくさんいらっしゃいます。逆に外観と出入りの快適さを優先したい方もいるので、あえて建物価格を抑え、外構工事に300万円かけるのも一般的です。

外構工事はフルオーダー価格

外構工事は建物や敷地にあわせてプランニングするため、全ての工事がフルオーダー価格です。つまり外構工事には定価がありません。そのため、ハウスメーカーなどで外構工事100万円キャンペーンをしている場合は、本来なら200万円の内容を100万円でやっているわけではなく、最初からグレードを落として工事している可能性があります。

ハウスメーカーは下請けへ出す

住宅を建築するハウスメーカーへ外構工事を依頼する場合、多くのハウスメーカーが工事を下請け会社へ丸投げしています。そのため、ハウスメーカーの仲介手数料が発生し、100万円の工事を依頼しても、手数料の20万円を引いた80万円分の工事内容になることも。 ハウスメーカーへ建物を一緒に外構を依頼する場合、住宅ローンで工事できるメリットがありますが、手数料などを考えれば外構専門の業者へ依頼するのもひとつの方法です。

専門業者は時間がかかる

専門業者は時間がかかる

専門業者へ依頼する場合、ハウスメーカーが作成した設計図やデザイン案をもとにゼロから打ち合わせをしてプランニングするため、完成までに時間かかりやすいデメリットもあります。 専門業者へ依頼すれば仲介手数料などもなく最適なプランを提案してもらいやすくなりますが、時間に余裕をもった計画が必要です。

新築の外構で失敗した9つのポイント

駐車場の失敗例

外構工事の失敗でもっとも多いのが、駐車場にまつわる失敗です。専用駐車場ができると喜んでいるところ、使い勝手を計算していないと痛い目に遭うことに。以下の失敗例を参考にして、ご自身のプランニングを検討してみてください。

ポイント①駐車場がせまい

とくに都心部など狭い土地に家を建てる場合、駐車スペースを削りすぎて、駐車しづらいことがよくあります。また建築時は軽自動車やコンパクトカーに乗っていて十分なサイズでも、家族が増えてワゴン車などに乗り換えたときに支障ができることも。 駐車場をつくるときは、人が余裕で行き来できるスペースを設けると、車のサイズ変更があっても柔軟に対応できます。

ポイント②駐車場と玄関が遠い

駐車場と玄関の導線を考えておらず、駐車場と玄関が遠くなってしまうのもよくある失敗例です。買い物など荷物が多いときや、雨の日でさっと移動したいときにストレスが溜まっていき、後悔することに。建物のプランニングする段階から、駐車場との導線を意識することが大切です。

ポイント③駐輪スペースを考えていなかった

とにかく車の駐車スペースを設けることばかりに意識がいってしまい、駐輪スペースを取り忘れることもよくあります。子どもが自転車に乗る年齢になってから気付くことも。駐輪スペースは道路からの出入りが楽なところにあると移動がとても便利です。

玄関周りの失敗例

ポイント④玄関の目隠しがない

敷地いっぱいに建物を建てたとき、玄関の目隠しを設置するスペースがないことも。玄関が丸見えになることで、プライバシーがなくなり、生活習慣が簡単に知られてしまうリスクがあります。建物をプランニングする段階から、ある程度意識しておくことが大切です。

ポイント⑤フェンスや門扉がなくてトラブルに

門扉やフェンスは敷地を認識し、勝手に出入りしないように抑止する効果がありますが、それがないことでトラブルになることも。近所の子供が遊びの延長で入ってくることや、不審者がのぞいてくることもあります。土地柄などにもよりますが、最低限の対策はするようにしましょう。

ポイント⑥玄関アプローチが滑りやすくて危険

玄関アプローチの素材を滑りやすい素材にしてしまい、雨の日などに滑ってケガをしてしまうことも。素材にもよりますが、耐久性のあるタイルやコンクリートなどは、滑りやすいことが多いので注意が必要です。

その他の失敗例

ポイント⑦散水栓・屋外コンセントがなくて不便

ガーデニングや車の洗車など、屋外の水仕事には散水栓が必須です。とても重要度の高い設備ですが、必要な場所に設置されておらず、ストレスを抱えることがよくあります。業者によっては建築主へ確認せず設置することもあるので、必ず確認したいポイントのひとつです。

ポイント⑧庭やガーデニングの手入れ時間がない

庭やガーデニングにあこがれてスペースをつくったものの、手入れする時間がなく雑草が生い茂ることはよくあります。ある程度高齢になってから楽しみたい方は、若いうちに除草砂利などを敷いておき、時間に余裕が出来た時に土を出して作業するのもひとつの方法です。 よくご自身の生活スタイルを考えつつ、余裕のあるプランニングを心掛けてください。

ポイント⑨夜は真っ暗で不安 防犯対策にもセンサーライト

昼に訪問しただけでは分かりにくいのが、夜間の明るさのこと。とくに外構でライトを設置せず、住み始めてから暗くて不安になっている方もいらっしゃいます。また暗い家では泥棒・不審者も下見や潜伏しやすいので、センサーライトなどの設置が必要です。 あらかじめ周辺のリサーチをしつつ、必要なライトを設置できるようにプランニングしましょう。

外構工事までがマイホーム! 建物だけに気を取られない

外構工事は建物が建築完了してからスタートするので、プランニングを含めておざなりになりがちです。実際には外観を印象や住みやすさを大きく左右するので、しっかりとプランニングするようにしましょう。 建物だけに気を取られずに、外観を含めた住環境を意識してみてください。

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