iemiru コラム vol.329
和室をリメイクしてオシャレ空間に!賃貸でもできるリメイク方法とは
和室は湿度や温度を調節する性質があるため快適に過ごしやすく、情緒を感じられる落ち着きもあります。一方で、お手入れをさぼると劣化が早く、一度汚れると手直しが難しいという側面もあります。 「薄暗い和室の使い道がわからない」「畳の汚れが目立ってきた」など、和室のお手入れや使い方に悩んでいる人は多いはず。 本記事では、劣化してしまった和室の畳やふすま、障子などの素材を一新させる、和室リメイクについてご紹介します。「おしゃれな和室にしたい!」「和室をモダンにチェンジしたい」と、和室にお悩みなら、ちょっとしたアイデアとひと手間を加えてオシャレにリメイクしてみましょう!
和室のリメイクが急増中!
近年、劣化してしまった和室のリメイクやガラッとイメージを変えてしまう和室DIYが人気です。 では、なぜ和室のリメイクがこれほど注目されてきたのでしょうか?
薄暗くなる原因
和室は薄暗いイメージがありませんか?和室が薄暗くなってしまう原因はいくつかあります。
・障子が太陽光を遮断している
・障子の開口が狭い
・光が反射しにくい
・自然な色合いを使っている
和室に使われている障子は、太陽光を柔らかくしてくれる性質があります。畳を日焼けしにくくするメリットがありますが、少し暗いイメージになってしまうことが難点です。また、障子を開けても片側の障子は塞がったままなので、開口範囲が狭くなります。
そして問題は和室の色にもあります。和室の畳はい草の深緑、壁はベージュか生成(きなり)のような自然な色合いを使うことがほとんどです。これらの色は光を反射しづらいので、ツルツルのタイルやニスを塗ったフローリングなどを使った居室と比べると暗く感じてしまうのです。
使いづらい理由
そしてこのような薄暗い和室は様々な悩みを生み、使いづらさを感じてしまう理由がいくつかあります。
コーディネイトしづらい
「和室をカッコ良くしたい」「寛げるスペースにしたい」と思っていても、いざ和室のコーディネイトをするとデザインやレイアウトに困ってしまう人が多いと思います。 おしゃれなソファは畳の上に置きにくいですし、カーテンやラグも使えません。本棚やシェルフを置くと重量で畳を傷つける恐れもあります。薄暗い和室は、明るい部屋に合うモダンな家具でコーディネイトしづらいという特徴があります。
色合いが地味
薄暗い和室は、基本配色が地味になりがちです。畳はほとんどが緑や黄系の色をしていて、趣のある障子やふすまが設置してあります。そのため、洋風なフローリングに比べると地味な印象になってしまうのです。 「和室は地味で薄暗い」そんな印象が強いと、”快適”とは程遠い存在になってしまいますよね。
古いイメージがある
昔ながらの畳や障子に対して、古くさいイメージを持っている人もいるかと思います。和室は落ち着きや情緒を大切にしているため、どうしても伝統的な雰囲気になりやすいデザインです。 このように薄暗さの原因である特徴的な色合いやインテリアが、和室が好まれにくい理由に繋がっているようです。
畳の扱いにくさが悩みに
畳はフローリングのようにササっと掃除がしにくく、傷みも早い特徴があります。使っているうちに日に焼けてきたり”ささくれ”が多くなってくるため、段々と和室の使用頻度が少なくなってしまうパターンも多いようです。 また、重いテーブルや棚類を置くと畳が傷ついたり、重さで凹んでしまうと家具ががたつくこともあります。さらに、畳の上からラグやカーペットを敷くと、湿気や汚れが滞留してカビが発生しやすいため、コーディネイトのアイデアが制限されてしまうのです。 このように「和室がうまく使えず迷走している」「和室と疎遠になっている…」という方は、ぜひリメイクをご検討してみてはいかがでしょうか? 次に、和室を心地良く使うリメイクアイデアをご紹介します!
和室をオシャレにするリメイクポイント
和室をオシャレにリメイクするには、既存で使っている畳やふすまにひと手間を加えてデザインを変化させる方法や、和室そのものをチェンジして洋室にする方法があります。 それでは、ひとつひとつの素材に対して、どのようにリメイクする方法があるか見てみましょう。
畳
「畳のデザインが古くさい」「畳が傷んできた」という悩みなら、思い切って畳そのものをチェンジしてしまうのがおすすめです。 畳は3~4年するとささくれが目立ちはじめ劣化してきます。その場合は畳を裏返して反対側を表にすると回復しますが、最近の新築住宅で使っている畳は片側タイプが多いようです。 裏返しできない場合は、新しい畳を購入して張り替える方法もあります。
畳の色や縁(ふち)の柄がオシャレな畳に変える
畳の色はベージュや薄緑、縁のデザインは菱形模様が一般的ですが、モダンなデザインの畳も存在します。 ウッディな北欧テイストのインテリアにもマッチするのはブラウンやブラック系の畳。シックな仕上がりになります。明るい雰囲気にするなら、オレンジやピンクなど可愛い色合いの畳もあります。 縁のデザインは伝統的な菱形模様ではなく、パステルカラーの水玉模様やチェック柄などもあります。和室を子供の遊び場として使うなら、可愛らしいデザインの畳もステキですよね。
縁(ふち)がない琉球畳に変える
琉球畳とは通常の畳の約半畳ほどの大きさでほぼ正方形の形をしています。また、縁がなくシンプルな装いが特徴です。 琉球畳は、従来の畳のような古いイメージが少なく「和モダン」な雰囲気に仕上げることができます。濃い緑と薄い緑の琉球畳を交互に敷き詰めると市松模様のように仕上がり、デザイン性が高くなります。 琉球畳も最近ではピンクや水色などの爽やかな色や、ブラウンやグレーなどのスマートな色も人気です。 デザイン性を重視した首都圏の新築マンションなどのモダン和室では、ブラウンやブラックなどの琉球畳が使われることが多くなってきています。
思い切ってフローリングにチェンジ!
「畳を剥がしてフローリングに変えるのって大変そう」と思いますよね。確かに、重たい畳は動かすのが大変ですし破棄するにも手間がかかります。本格的にフローリングにチェンジするなら、専門業者に頼んでリフォーム工事を行う方法が確実です。 しかし、そこまで本格的な仕上がりにこだわらなければ、畳の上にフローリング素材を敷きつめるだけでできるリメイク方法があります。 カッターでもカットできる薄いフローリング素材を畳の上に敷き詰めるだけでOK。カチっとはめ込み式なのでズレる心配もありません。 ヴィンテージウッドやナチュラルウッドなど色や質感も様々。お好みに合わせて選べます。 そして、畳の上からフローリングにチェンジするなら、防虫・防カビシートの使用をおすすめします。畳とフローリング素材の間に敷くだけで湿気対策になります。
壁紙・ふすま
「和室の壁の色が地味」「ふすまのデザインが古くさい」と思っているなら、モダンなデザインに張り替えてみましょう。 最近では、100円ショップにも様々なデザインのリメイクシートが豊富に揃っています。壁だけではなくふすまにも貼ることができる汎用性が魅力です。 薄暗い和室を明るくするなら白系の壁紙が良いでしょう。「すべて張り替えるのは大変!」という人は、アクセントウォールといって一部分だけ張り替える方法もおすすめです。 壁の一部分だけなら、大ぶりな柄やカラフルな色合いの壁紙にもチャレンジしやすいですよね。和室の雰囲気がガラっとモダンな雰囲気になるはずです。 壁紙を貼る方法は「のりタイプ」「両面テープタイプ」と「貼って剥がせるシールタイプ」があります。しっかりと貼りたい場合はのりタイプがおすすめですが、原状回復したい場合や簡単に済ませたい場合は、剥がせるシールタイプが便利です。
障子
障子のイメージは「白」だと思いますが、固定観念に囚われなければ、様々な素材を使って障子をリメイクすることができます。
本来の障子紙にも種類は豊富で、綺麗な花の絵が施されているものやカラフルな色に変えることもできます。障子紙にこだわらないのであれば、和紙やプラスチック板も活用することができます。
素材として使えるものは、
・和紙
・折り紙
・プラスチック板(プラバンなど)
・布
・てぬぐいやハンカチ など
プラスチック板や布の障子なら破けにくいので、お子様のいるおうちには特におすすめです。
また、障子紙だけでなく障子枠の色が地味であれば、カラーニスなどでブラウン系に塗ればヴィンテージ風に仕上がります。
賃貸でもできる和室リメイク法
お住まいが賃貸でも原状回復できるリメイク方法があります。
クッションフロアで畳をフローリングへ
クッションフロアとは、スポンジ状の素材が加わっており弾力性のあるフロアシートのこと。軽く扱いやすいため1人でも簡単にリメイクすることが可能です。 床に設置する場合、基本は両面テープで固定しますが原状回復できるか心配なら、きれいに剥がせる両面テープを使うか、「置くだけ」のクッションフロアもあります。 また畳の上にクッションフロアを使う場合、通気性が悪くなるとカビが生えやすくなるため、防虫・防カビシートを使いましょう。万が一、畳にカビが生えて原状回復できなくなると、退去時にリフォーム費用が発生するケースもあります。 清潔さも保つことができるので、ひと手間を惜しまずリメイクしてみてくださいね。
マスキングや専用のりで壁紙リメイク
既存の壁紙を汚さずに新しい壁紙を貼るには、必ず「貼って剥がせる」タイプの専用のり、または下地にマスキングテープを使って作業します。 専用のりはしっかり固定しながらも、既存の壁紙を傷つけずに剥がせる性質があります。専用のりがなく両面テープなどを使う場合は、先にマスキングテープを貼り、その上から両面テープを使用します。 マスキングテープは、剥がす際にべたつきを残さないので既存の壁紙に直接貼ることができます。使用するマスキングテープは両面テープよりも幅が広いものを選びましょう。 ただし壁紙の性質によって綺麗に剥がれないことがあるので、最初に小さい範囲で試し貼りをしてチェックしてみてくださいね。
お気に入りの紙で障子のデザインを変更!
障子の紙は原状回復しやすいので、デザインを変えやすいことがメリットです。ラッピングペーパーや折り紙などの他、お気に入りの柄をカラーコピーして自作したデザイン紙を使うのもおすすめです。 和紙やレース状になっている布を使えば、太陽の光が当たった時にできる綺麗な影が、部屋を美しく彩ってくれます。 障子の紙を貼り替える時は念のため、事前に撤去時の取り扱いを確認しておくことをおすすめします。
和室を上手にリメイクして素敵な空間に!
リメイクは意外に簡単にできる!
リメイクは、とんかちやドライバーといった本格的な工具を使わなくても簡単にできます。リフォームやDIYとまではいかなくても、オシャレな雰囲気に変身させることができるので試してみる価値ありです! 材料は100円ショップや手持ちのものでも対応しやすいので、気軽にチャレンジしてみてくださいね。
賃貸の場合は費用負担の場所を事前に確認しよう
賃貸住宅をリメイクする場合は、きれいに原状回復できることが前提です。リメイクした箇所をもとに戻した際に、汚れ・カビ・リメイクの跡・傷などが残らないかをチェックしましょう。 また、万が一のトラブルの際の対応方法や撤去時の追加費用なども事前に調べておくと安心です。
「iemiru(家みる)」について
本メディア「iemiru(家みる)」では、住まい・家づくりに関するお役立ち情報を配信しております。 また、今すぐ行ける開催情報を数多く掲載していますので、是非こちらからご覧ください!
>> 全国の今すぐ行ける開催情報はこちらまた、このメディアは皆さんの「一生に一度の買い物だから後悔したくない!」という想いを叶えるために作られたメディアです。 私たちが何故このメディアを作ったか知りたい!という方は是非こちらからご覧ください。
>> 「マイホーム」は一生に一度の買い物なのに満足してない方も多い...そんな悩みを無くしたい。