iemiru コラム vol.381
注文住宅の間取りの決め方のコツって?押さえておきたい7つのポイント!
注文住宅の間取り作りにはポイントがある!
マイホームの間取り作りは、何より夢が膨らみワクワクする時間です。ですが、実際に間取りを考え始めると、理想ばかり膨らんでコストが上がってしまったり、流行の間取りに流されて後で後悔してしまうなんてことも…。 そんなことがないように、今回は、注文住宅の間取り作りのポイントを徹底解説します!ぜひ、大切なマイホームの間取り作りの参考にしてみてください。
注文住宅の間取りが成功と失敗の分かれ目!
注文住宅の場合、建築主は非常に多くのことを決めていかなくてはなりません。その中でも、一番のポイントとなるのが「間取り」です。この間取りによって、家が建った後に住みやすい家になるかどうかが決まると言っても過言ではありません。 間取り次第では、日当たりや室内温度、騒音、生活のしやすさ、さらに家族のコミュニケーションの質にまで大きく影響を与えてしまうからです。どうしたら一番快適に過ごせるかを考えて間取り作りを進めましょう。
事前にしっかりポイントを抑えよう!
後悔しない間取り作りをするためには、まず正しい事前知識を頭に入れておく必要があります。事前にどんな点に注意すれば良いのかを知るだけで、間取り作りは大きく変わるからです。 ほとんどの方が初心者だからこそ、理想や流行だけの知識ではなく「あらゆる視点から考えて調整していく」必要があります。それは一見大変な作業ですが、注文住宅の一番の醍醐味とも言える作業です。 ぜひ、楽しんで間取り作りを進めてみてください。
注文住宅の間取り作成前に知っておくべきこと
それでは、まずは注文住宅の間取りを作る前に知っておくべき事前知識を学んでいきましょう。ここでは3つのポイントに絞って解説していきます。
建築基準法を知ろう
まず、家作りをする上で、間取りに関係してくる「法律や規制」を知る必要があります。これに大きく関わるのが、建築基準法です。
建築基準法では、以下のような制限があります。
● 建ぺい率
● 容積率
● 斜線制限
● 地域区分
誰もが好きなように家を建ててしまったら、その町ではみんなが快適に暮らすことはできません。例えば、建ぺい率や容積率によって、その土地にどのくらいの規模の家が建てられるかなどが決められているのです。これには、全階の合計床面積の割合なども含まれています。
また、敷地から一定の条件で斜め上に引いた線を超えて家を建てることができないというルールが、北側斜線制限や、道路斜線制限です。各家の日当たりや、街の景観を確保するために設けられたものです。
さらに、地域区分によっては家の高さが制限されており、3階建てを建てられないといったこともあります。まずは、家を建てようとしている土地の条件を洗い出すことから始めると良いでしょう。
流行りの間取りにある盲点
その年によって、間取りにも流行というものがあります。例えば、小屋裏収納や吹き抜けなどを例に挙げてみましょう。 流行っている間はもちろんメリットを全面に売り出しますし、実際にそうやって建築した家を見るたびに憧れは増していきます。ですが、きちんとデメリットまで知った上で取り入れることが大切です。 例えば、小屋裏収納は、基本的にはしごで上り下りします。つまり、はしごを登りながら収納する必要があるので、季節ものの大きな家電などを収納するのは困難と言えるでしょう。 吹き抜けも家を広々と見せる効果があり、採光も取れるので非常に魅力的なのですが、耐震性が下がること、そして一階の暖かい空気が上へと流れてしまうデメリットがあります。 このように、事前にデメリットを知らずに、理想だけで取り入れてしまうと後で後悔してしまうことになるため、注意が必要です。
家の外も含めて間取りを考える
家の中だけを考えて間取りを作ると、失敗につながる可能性が高くなります。その土地の駐車場と玄関の位置関係、お隣の家との位置関係なども非常に重要なのです。 例えば、せっかく1階に大きなリビングを作ったのに、お隣のベランダから丸見えの位置で、カーテンが閉めっぱなしになってしまったり、駐車場のすぐ隣に玄関がなく、重い買い物袋を運ぶのにとても大変になってしまった、なんてことも考えられます。 事前に、周囲の家の庭や駐車場、窓の位置などをチェックしておき、それも踏まえて間取りを考えるようにしましょう。
間取りでコストは変わる
実は、間取り次第でコストは大きく変わります。一番安価なのが真四角の建物です。これが、コの字や、一部が出っ張ったような家になると、それだけ壁面の量が増えるのでコストも上がってしまうのです。 コストをできるだけ抑えたいのであれば、一番シンプルな四角い建物をおすすめします。
注文住宅の間取り作成7つのポイント
では、いよいよ、注文住宅間取り作成のポイントを解説していきましょう。事前知識をしっかり頭に入れて、理想の間取りを作り上げてください。
ポイント1.家族の意見を整理する
まずは、家族全員の意見を集めて、整理していきましょう。書斎が欲しいお父さん、ウォークインクローゼットが欲しいお母さん、子供部屋は別々が良いというお子さんなどの意見をまとめて整理しましょう。 ここで、家族が洗面台を使う時間なども予想しておけば、必要によっては二人同時に使える洗面台にするといったことも事前に考えることができます。 また、こうしたいという意見だけでなく「こういった間取りや動線は不便だから嫌」などの不満もしっかり収集しておきましょう。
ポイント2.家族構成やライフステージを考える
家族構成やライフステージを考えることもとても大切です。新婚さんなら、これからお子さんを何人望むかによって、後々間仕切りで子供部屋にできるよう、あらかじめしておくことができます。 40代のお子さんのいる家庭の間取りなら、荷物が多くなるため収納を増やしておくのが賢明でしょう。50代の家庭なら、後々の介護のことも考えて、バリアフリーや廊下を広くしておくといった工夫も必要です。
ポイント3.住宅展示場で体感する
例えば、キッチンの高さやお風呂の広さなど、想像だけではいまいちわからない点も、住宅展示場などに行けば事前に体験することができます。 狭い、高いと思っていたけれど、実際に体験したらそうでもなかったということはよくあることです。ぜひこういった機会を有効活用してみてください。
ポイント4.優先順位を決めていく
家族の希望を整理したら、優先順位を決めていきましょう。全てを取り入れられるのが理想ですが、地下室、小屋裏収納、ウォークインクローゼットに書斎…となるとコストもかさむものです。 しっかり話し合って優先順位が決まったら、いよいよ専門家に相談してプロの助言をもらいながら間取りを考えていきましょう。
ポイント5.動線を考える
いよいよ動線を考えていきます。ここでは、3つのポイントを抑えるように配置していくことがポイントです。
1. 家族が長く過ごす部屋は南側に配置
2. トイレや収納などは北側に配置
3. 水回りは1箇所にまとめてコスト削減
これらはプロの中でも、基本となるポイントです。家族のスタイルによって変わってくる部分はあると思いますが、基本的にはこの3つのポイントを抑えておくと良いでしょう。
その上で、動線を考えていきます。まずは、庭や駐車場との関係から、リビングと玄関の位置を決めていきましょう。そして、動線については、事前に収集しておいた不満の意見を取り入れます。
例えば、洗濯機からベランダまでは近くしたい、家族が顔を見合わせられるように階段は内階段にしたい、子供が庭で遊んでからすぐ浴室に行けるようにしたいなどです。
動線を考える時のポイントは、具体的に家具の配置、1日の生活に関わる行動を全てイメージしながら考えていくことです。何気ない事ですが、ダイニングからキッチンが遠ければ食事を運ぶのが毎日億劫になりますし、駐車場から玄関が遠ければ雨の日は荷物運びが大変になります。
ポイント6.コンセントの位置を決める
コンセントの位置もとても重要です。家電を使いたい場所にコンセントを設置しないと、延長コードだらけの不便な家になってしまいます。掃除機やキッチンの炊飯器、冷蔵庫、パソコン、テレビ、エアコンなど、使う家電を全て書き出してイメージしてみましょう。 コンセントの数は、床の合計坪数と同じ数あると安心と言われています。ここでも、具体的にイメージを膨らませてシミュレーションすることが大切です。
ポイント7.収納を決める
日本の家庭は特に、家が狭いわりに四季に合わせた家電や洋服が多いため、荷物が多いと言われています。収納スペースに関しては「収納率」を参考にしましょう。
● アパート・マンションの場合、家の延べ床面積の8%前後
● 戸建ての場合、家の延べ床面積の10%前後
ここでポイントになるのが、収納場所の配置です。例えば、大きな収納部屋が1つあっても、使うべき場所に収納されていないと不便です。適材適所に収納するイメージをしながら配置していきましょう。
掃除機は掃除する場所に、靴やベビーカー、外へ出かける際のアイテムは玄関付近に、ホットプレートやコンロなどはキッチン周りというように、使うべき場所の近くに収納スペースを作ることが大切です。
注文住宅の間取り作りを楽しもう!
注文住宅の間取りについて解説してきましたが、中には「考えることがたくさんあって難しい!」と思われた方もいるかもしれません。もちろん、間取り作りには事前知識や法律、考えるべきことがたくさんあります。 ですが、注文住宅の一番の醍醐味である間取り作りは、その後の生活を豊かにする可能性が詰まった作業です。どうしたらもっと楽しく、快適に過ごせるかどうか、家族全員で想像を膨らませながら、ぜひ楽しんで考えてみてください。 きっと家族の誰もが笑顔で過ごせる最高の間取りが出来上がることでしょう!
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