iemiru コラム vol.406
【連載】20代夫婦、夢のマイホームを建てる(~着工まで) Vol. 2
土地が決まらない?!
前回、住宅相談カウンターにて紹介されたハウスメーカー2社と打ち合わせしつつ、土地を探し始めたところまで書きました。
我が家では具体的な方法として、
①ハウスメーカーに紹介してもらう
②地元の不動産屋に希望を伝えて紹介してもらう
③自分たちでインターネット上から探す
の3つを平行して進め、その中で気になる土地を何件かピックアップして、休日に現地をレンタカーで見に行きました。
これがなかなか大変で、「これだ!」という土地は3か月経ってもなかなか見つかりませんでした。
原因は大きく2つありました。
1つ目は、「私たちの探していた範囲の条件が広すぎた」こと。条件として、旦那の実家が千葉県であることから、東京の千葉寄りもしくは千葉の東京寄り、程度しか定めていなかったため、紹介してもらえる件数は多いものの「もっとよい土地があるのでは?」となかなか決めることができませんでした。
2つ目は、(我が家に限ったことではないと思いますが、)「土地にかけられる予算が不透明なこと」です。注文住宅なので、実際に内部仕様などを含むプランを決めていくのは土地が決まってからになります。打ち合わせしていたハウスメーカーのうち1社は候補となる土地を見つけた段階で、その土地で建てられるプラン・見積を提案してくれましたが、それでも坪単価などをもとにしたざっくりとしたものでした。そのため、本当に土地にこれだけお金をかけて、満足のいく建物が建てられるのかどうか、分からない段階で土地を購入しなければならないのです。立地よりも建物に拘りたかった私たちの場合、このような不安からなかなか決めることが出来ずにいました。
完成見学会で注文住宅の実情を知る
あるとき、打ち合わせを2回ほどしていたハウスメーカーの営業さんから、完成見学会のご案内をいただきました。ちょうど候補地のひとつであったことから、「周囲の雰囲気や家の内装を見学しつつ、その土地に決めた先輩の声を聞けたら」、と申し込みました。
結論から申し上げますと、この見学会で「注文住宅は諦めようかな」と思いました。というのも、それまでは豪華極まりないモデルハウスで、すてきなインテリアに囲まれ、まさに夢のマイホームを妄想しながら打ち合わせを進めていたのですが、実際の建物を見学してみると(当たり前ですが)モデルハウスの広さや洗練さからはかけ離れていました。こっそり費用面も聞いてみると私たちの予算を上回っており「これなら建売で低予算のものを見つけたほうがよいのでは?」と思ってしまったのです。
そんなわけで、この見学会をきっかけに、これまで土地のみに絞って探していた私たちですが、建売住宅の見学も始めました。
間取りの希望条件としては「①日当たりのよい20帖以上のリビング」・「②将来的に2部屋に分けられる子ども部屋」・「③リビングイン階段」というありがちなものだったので、希望に見合う建売住宅を見つけることはそれほど難しくありませんでした。しかし、やはり外装・内装などが好みと合わないなど、「これだ!」というものは建売でも見つけることはできませんでした。
建築条件付きで値下がり!
毎日土地や建物探しでインターネットを徘徊することにうんざりしてきたある日、ネット上で候補地として現地見学に行った土地が500万円も値下がりしているのを見つけました。立地はよいものの、広すぎるので注文住宅で建てると建物が予算オーバーになるため候補から外していた土地でした。 よくよく見てみると、建築条件付きとなったことで値下がりをしたようでした。前回の見学会で、打ち合わせを進めていたハウスメーカーでは、満足のいく家を建てるには予算をオーバーしてしまうと感じていたため、どの工務店で建てることが条件になっているのか調べてみました。これが、今回我が家が契約をした千葉県の工務店との出会いとなったのです。
「規格住宅」という選択
「規格住宅」という言葉をご存知でしょうか。
注文住宅でもなく、建売住宅でもない、その中間のセミオーダーの住宅のことです。ゼロから自分たちで決められる注文住宅とは異なり、間取りや仕様などある程度指定があったり複数の選択肢から選んだりする仕様になりますが、建売とは異なり自分たちで選んだ土地に、好みに合わせて建てられる住宅のことです。
大きなメリットは、「①注文住宅よりもコストを抑えられること」・「②どんな家が建つのか事前にイメージできること」です。
今回見つけた建築条件付きの土地を販売していたのは、この規格住宅をメインに施工している工務店でした。早速話を聞きにいってみると、希望のプランの規格住宅をこの土地に建てることは可能で、「子ども部屋をつなげて将来的に分けられるようにする」などの間取りの変更もある程度は可能とのこと。とても魅力的に感じ、その日のうちにモデルハウスを2件見学に行きました。
見学したモデルハウスはインテリアなどもとてもおしゃれで、我が家の好みに近い雰囲気でした。何より注文住宅と異なり「この間取りの家が、この素材で、この値段で建てられる」ということが明確なことは安心感がありました。注文住宅にするには予算が不安だけど、建売はいまいち…と感じていた私たちにはこの「規格住宅」という建て方がとても魅力的で、数週間後には契約に至りました。
実際の打ち合わせは、標準仕様の図面に変更希望の箇所を相談し、可能であれば反映してもらう形で進みました。
注文住宅ではないので、もちろん変更不可の部分もありますが、私たちが想定していたよりも融通していただくことができました。特にコンセントなどの電気配線は、ほぼ希望通りに変更が反映されました。
第2回はここまでです。家作りを決意してから約8か月、ようやく施工会社も決まり、次回はいよいよお金の話になります。
vol.3はこちら
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