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iemiru コラム vol.421

平屋の建設費用は意外に高い!建設コストを抑えるポイントとは

家づくりにおいて、平屋と2階建てで迷っている方へ。家づくりで大きな心配となるのが「費用」ですよね。家づくりの費用が安そうだからと、「平屋でいいか」なんて思っていませんか? 平屋は使いやすさで人気がありますが、2階建てにくらべて土地や建物本体にかけるお金が意外と上がりやすいものです。ポイントを押さえず平屋の家づくりをした結果、2階建てより費用が高くなってしまうことも。平屋で費用が上がるポイントや、抑える方法をご紹介します。

平屋と2階建てでは費用は大きく変わる?

「家づくりは平屋のほうが安い」といわれがちですが、果たして本当でしょうか?

2階がないため平屋が安い?

家づくりにおいて平屋が安いといわれる理由は、主に以下の2つがあります。 ●2階部分がないので、その分材料費が安くなる
●2階建ての場合にかかる「耐震補強」がないので安くなる
たしかに平屋は2階部分がないので、その分壁や窓、階段といった部材も必要ありません。また、2階建ての場合は1階と2階の両方にお手洗いを作る場合が多いので、その分費用が浮きます。 平屋は2階建てよりも安定感があるので地震の揺れにも強く、2階部分の耐震補強といった費用も抑えられます。

実はそんなに変わらないことも

では、どんな家でも平屋のほうが絶対安くなるかというと、実はそうでもありません。「安いから」という理由から平屋で家づくりをしても、水回りやキッチン、お風呂といった住宅設備のグレードを上げれば、トータルでかかる費用は簡単に2階建てを上回ります。また、平屋でも広々と暮らせるような家づくりをしたいと思ったら、土地の広さも2階建てと同じとはいきません。 つまり、家づくりで平屋と2階建てをくらべると「お金のかけ方」が変わるだけで、必ずしも「費用を抑えるなら絶対平屋にしましょう」とは言い切れないのです。

意外に必要!平屋の建設費用

2階がないからこそ施工面積が増える

2階建てで家づくりをした場合、「1階はリビングと水回りだけにして、寝室と子供部屋は2階に作る」ということもできます。ですが、平屋は1フロアで完結する以上、2階建てと同じ間取りとはいきません。ファミリー世帯に人気なのは4LDK~5LDKなので、1フロアでリビングダイニング、キッチンのほかに、4~5つの部屋を作ることになります。 また、注目すべきなのが「坪単価」です。坪単価を平屋と2階建てで比べると、実は平屋のほうが費用は上がります。平屋と2階建てで同じ40坪の家を建てる場合、2階建てなら1階と2階で20坪ずつ建てられますが、平屋は2階がないので40坪となります。こまかい計算は省きますが、坪単価でくらべると、平屋は2階建ての2倍かかってしまうのです。 また、土地には法律で決められた「建ぺい率」があるので、自分の区画いっぱいに家を建てることはできません。つまり、平屋で家づくりをするには「広い土地を買う必要がある」ということです。広くて安い郊外の土地が見つかればいいのですが、通勤が便利な都市部ほど土地の価格も上がるので、土地と建物のトータル価格で見ると平屋のほうが高くなるケースもあります。

耐震工事もより頑丈に

家づくりにかかるお金は引っ越しや保険などいくつもありますが、やはり一番割合を占めるのは建物の基礎や屋根といった本体部分で、約70%を占めています。 平屋で家づくりをした場合、家を建てるために欠かせない基礎部分の範囲が広がるので、その分耐震工事の費用がアップします。また、広い家にはその分大きな「屋根」も必要ですので、「屋根代」で比べても平屋は2階建てより費用が高くなります。

地盤改良工事が大規模になりやすい

土地を買っていよいよ家づくり…という前にかならず行うのが「地盤の調査」です。もしやわらかい地面のままで平屋を建てると、将来家が傾いて生活どころではありません。土地に一部でも不安なところがあればかならず地盤の改良工事が必要で、改良には数十万円から100万円以上かかることもあります。 地盤調査は2階建ての家でも行いますが、平屋を建てられるほど広い土地のほうが基準にひっかかる可能性は上がります。しかも、調査は契約後にしか行われません。契約前に提示された見積もりに「地盤改良工事費」が入っていなければ、後から数十万円の予算アップになる可能性があるのです。

建設費用を抑えるポイント

平屋で家づくりする場合、以下のポイントを押さえると費用を抑えやすくなります。

予算を踏まえた間取りを設計する

予算を超えないために、まず複雑な間取りは避けましょう。平屋の場合はコンビニのように全体を見渡せるシンプルな間取りであるほど壁が少なくなるので、その分の材料費や壁紙、ドアなどの建具といった費用を抑えることができます。廊下を作って部屋をこまかく分けたり、真ん中に庭を作って囲んだりするような間取りだと費用が高くなります。 さきほど4LDK~5LDKが人気といいましたが、部屋数を少なくしてリビングが広い間取りにすると、家族が自然と集まる家になるのでおすすめです。最近の家庭は、子供の宿題や勉強もリビングでさせることが多いので、あらかじめリビングの間取りに机が置ける勉強スペースを確保しておくといいでしょう。

平屋の実績が多いところへ依頼する

家づくりの需要としてはやはり2階建てのほうが高く、平屋にした割合が7.8%に対して、2階建ては84.5%もあります。
(参照:注文住宅 3000人の家づくり体験談 2016【間取り編】)
家づくりは圧倒的に2階建てが人気ということは、ハウスメーカーも平屋より2階建てのほうが慣れているのです。大手ハウスメーカーは注文住宅であっても自社の商品を持っていますが、需要の多さから2階建て用の部材だけを大量発注してコストを抑えていることが多く、手元にある部材が平屋の家づくりでも使えるかはわかりません。 つまり大手ハウスメーカーにお願いすれば安心感はありますが、実績としては圧倒的に2階建てのほうが多いのです。 そんな中だからこそ、ハウスメーカーでも工務店でも、平屋の実績の多さに注目して選ぶと、安心感とコスパの良さの両方が手に入りやすいでしょう。

バリアフリーに対応しておく

階段が不要で動線がシンプル平屋は、バリアフリーの面からみても住みやすいものです。子供が独立した後、2階建てをわざわざ平屋に減築する人もいるほどです。「年をとっても自分の家で過ごしたい」という場合は、あらかじめバリアフリーに対応した家づくりもできます。 段差のない玄関や車いすでも開けやすい引き戸にしたり、水回りと寝室を近づけたりといったことを最初にしておけば、老後に高い費用をかけてリフォームする必要もなくなります。長期的に見ても、大幅な節約となるでしょう。

予算に合った費用で理想の平屋を建てよう!

家づくりには建物以外にも土地、部材とあらゆるところに費用がかかりますので、単純に「2階のない平屋はお得」と思うのは危険です。平屋で家づくりするためには土地探しの段階からしっかり建設計画を作ることが大事で、間取りも工夫する必要があります。 「あまり平屋の家を見たことがない」という人は、ぜひモデルルームを見学してみましょう。オシャレな外観をはじめ、動線や間取りなどがしっかり考えられており、自分たちの家づくりに大きなヒントとなりますよ! 平屋は全体を見渡せる間取りで、家族と自然なコミュニケーションが取れる住みやすい家です。家族でしっかり話し合い、自分たちの想いをつめこんだ家づくりをしてくださいね。

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