iemiru コラム vol.472
ペットに優しい家づくり「犬編」!快適に暮らすためのアイデアをご紹介
2018年、ペットとして暮らす犬や猫が約2000万匹にも増えており、大切な家族の一員として暮らしている方も多いのではないでしょうか。家を新築したりリフォームしたりするときには、自分たち人間だけでなく、ペットにとっても優しい家にしてあげたいですよね。 本記事では、犬にスポットをあてて、それぞれの特徴から家づくりのアイデアをまとめました。これから新築やリフォームを予定している犬と暮らす家族の方は、ぜひ参考にしてみてください。
犬に優しい家をつくるポイント
家族の一員として居場所をつくろう
犬をはじめとしたペットと暮らすときには、ペットを家族の一員として、家のなかに居場所を設けてあげることが大切です。大人には書斎を、子供には子供部屋を設けるように、ペットにも専用の落ち着く空間をつくってあげましょう。人の都合を優先するのではなく、彼らの目線にたって用意すると、きっと喜んでくれるはずです。
犬の特徴や習性を知ろう
ペットにとって居心地の良い空間をつくろうとするときは、彼らの特徴や習性を考えながら空間をつくることが大切。飼い主にとっては便利なものでも、ペットにとってはつらい思いをさせることがあります。 例えば犬の場合、掃除のしやすいピカピカのフローリングも、犬にとってはツルツルで歩きにくく、腰痛になる原因のひとつです。犬の肉球は乾燥しやすく滑りやすいので、滑りにくいカーペットなどを敷くと、歩きやすく喜んでくれます。
犬に優しい家のアイデア
アイデア① 犬の居場所は天井が低く壁に囲まれているところ
もともと犬の祖先であるオオカミが洞窟や穴で暮らしていたこともあり、犬も天井が低くて壁に囲まれた場所を好む習性があります。逆にオープンで人目につくようなスペースでは常に気を張って周囲を警戒するため、ストレスがたまりがちです。 やむを得ずリビングのオープンスペースにサークルを組むのもよいですが、できるだけ専用で人目につきにくい空間を用意してあげるようにしましょう。 例えば、階段下やキャビネットの下にあるスペースを居場所にすると、家族の気配を感じつつ自分もリラックスできる場所として安心してくれやすいです。
アイデア② 床材は滑りにくい無垢材や専用床材を
犬がいるご家庭で新築やリフォームをするときは、床材を滑りにくい無垢材や犬専用の床材にするのがおすすめです。専用の床材は爪のひっかきや足裏の汚れなどにも強く、床暖房に対応しているものがあります。小型犬向きのものや大型犬向きのものもあるので、建築会社へ相談してみましょう。
アイデア③ 壁材は温度調節や脱臭できる素材
犬は家にいる時間が長いので、室内の影響を受けやすく、ダメージを受けると毎日積み重なっていきます。そこで、湿度調節ができる壁材を採用することで、空調を入れていないときでも快適な空間をつくることが大切です。また湿度調節してくれる壁材は脱臭効果が高い商品が多いので、一石二鳥のアイテムと言えます。
アイデア③ 室内でも小走りできるレーン
犬は遊ぶのが大好きな動物なので、家のなかでもパワフルに動きまわります。とくに8~10歳ぐらいまでは若々しく元気で、エネルギーを持て余すことが多いです。可能であれば、室内でも小走りできるレーンを用意してあげると喜んでくれるでしょう。
レーンにするのは細長いカーペットでも良いですし、滑りにくいタイルなどもおすすめ。特にタイルであれば夏にもひんやりするので、床で体温調節する犬にとってはお気に入りスポットになります。
アイデア④ 庭や屋上にドッグラン
犬はもともと野生で狩りをしていた動物なので、外でたくさん動き回ることで、ストレスを発散する性質があります。1日1回は外へ連れていかないと、ストレスで体調不良を起こす可能性が高いです。そこで、庭や屋上へドッグランを設けることで、飼い主が散歩へ連れていく負担を減らしつつ、犬もストレスなく過ごせるようになります。 ドッグランの地面には、やわらかい芝生がおすすめです。芝生であれば排泄をしたときでも見つけやすく、グリーンによるリラックス効果も期待できます。
アイデア⑤ 玄関・庭先には飛び出し防止のフェンス
犬は散歩に連れていくときなど、嬉しくて飛び出してしまうことがよくあります。道路などに飛び出しては危険なので、玄関や庭先には飛び出し防止のフェンスを設置するようにしましょう。必ずフェンス内で落ち着いてから、散歩や庭で遊ぶと安全です。 フェンスは専用のものでなくても良いですが、あまり背が低かったり、隙間があったりすると通り抜けるので注意してください。
アイデア⑥ 玄関横にシャワースペース
愛犬とお散歩したあと、玄関横に汚れ落としのシャワースペースがあると便利です。玄関外であれば水栓だけでも良いですが、室内に設置するときはマルチシンクなど水が飛びはねにくい設備がおすすめです。近年は玄関の内側で、シャワーとドライヤーをできるようにしている家が増えています。
アイデア⑦ 犬のトイレは少し隠れた場所に
犬のトイレを設置する場所は、人目につきにくい少し隠れた場所がおすすめです。犬はトイレの場所を覚える賢い動物ですが、トイレの場所によってはひと目が気になって排泄がしにくく、ストレスになってしまいます。ケージ内など寝床の近くに設置する方もいらっしゃるかもしれませんが、犬は綺麗好きなので、本来は少し離れたところにもう一つ設置するのがおすすめです。 新築やリフォームのときに専用の場所を設けられるのであれば、人目につきにくいリビングの一角など、落ち着ける場所を検討してみてください。
アイデア⑧ 日向ぼっこできるスペース
犬も人間や他の動物と同じように、日向ぼっこしながら寝るのが大好きな動物です。寝床などの居場所とは別で、日中にくつろげるオープンスペースがあるとリラックスしてくれます。リビングの窓際も良いですし、階段の踊り場に窓を設けるのも良いでしょう。 ざっくりとフカフカのクッションやタオルケットを置いてあげると、より一層喜んでくれます。
いろんなペットに共通のアイデア
共通のアイデア① 留守が心配ならセンサーカメラ
高齢化した犬を置いて留守にするときなど、心配でたまらない方も多いのではないでしょうか? インターネットが進んだ近年では、留守の様子を確認できる小型カメラが普及してきました。カメラによっては、持っているスマホから向きを操作できるなど、長時間の留守でも安心な機能が付いています。
共通のアイデア② 優しくドアが閉まるドアクローザー
大抵のペットは人間よりも五感が優れているので、ドアがバタンとしまる大きな音や振動にびっくりすることがよくあります。とくに玄関は室内外の気圧差などによって勢いよく閉まりがちなので、ゆっくりと閉まるドアクローザーの設置がおすすめです。 犬の場合、散歩で出入りするときなどにドアに挟まる危険性もあるので、安全面としても設置したいアイテムと言えます。
共通のアイデア③ きれいな空気を保つ24時間換気システム
ペットは人間よりも家にいる時間が長いことが多く、室内の環境に大きな影響を受けます。24時間換気システムであれば、常に空気の流れができることで、新鮮な環境を保つことができます。犬の臭いも入れ替えてくれるので、来客の多いご家庭にもおすすめです。
共通のアイデア④ イタズラ防止のフードストッカー
犬はとても賢い動物なので、飼い主がエサを準備しているところをみて、エサの場所を覚えてしまいます。エサの場所を覚えると、飼い主がいない間に場所をこじあけて、エサを食べてしまうことも。犬にとっては悪気がなくても、飼い主にとってはイタズラなので、手の届かないフードストッカーがあると便利です。
犬は他のペットと一緒に飼えるの?
犬は他のペットと共存しやすい
結論から言うと、犬は他の動物と共存しやすいペットです。羊飼いが羊をまとめるために飼っている牧羊犬に代表されるように、長い歴史のなかでも犬は他の動物と共存してきました。犬種にもよりますが、大型犬のラブラドールレトリバーなどは、小型犬や他の動物と一緒に飼われていることが多いです。 もし犬を他の動物と一緒に飼う場合は、先にいる動物を先輩として優先させ、新しくきた動物はケージ内などでじっくりと慣れてもらうようにしてください。どんなに穏やかな犬でも、いきなり新入りが自分のテリトリーをうろついていたり、見たこともない動物に遭遇すると、驚いて攻撃する可能性が高いです。 また犬は家庭内の序列や順位をよく理解して、重んじている動物です。先に犬を飼っていたところに、新しくきたペットばかりに手をかけていると、自分を蔑ろにされたと思って攻撃的になることがあります。一緒に暮らし始めるときは、可能な限り平等に愛情を注いであげるように気を配ってあげてください。
犬の目線になって空間をつくってあげよう
犬はとても適応力が高く温厚な動物ですが、飼い主が気にかけてあげないとストレスをため込んでしまいがちです。また人間にとって当たり前のことでも、犬にとっては嫌なことはよくあります。犬と仲良く暮らしていくために、犬の特徴や習性を理解した上での空間づくりをしてあげましょう。 お互いに気持ちの良い環境をつくり、家族として楽しい暮らしを実現していきましょう!
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