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iemiru コラム vol.72

家事動線に主眼を置いた理想的な間取りとは?

そもそも家事動線って何?

間取りを考えるときに家事動線という言葉よく耳にすると思いますが、実際のところ家事動線とは何のことを指しているのでしょうか。家事動線の良し悪しで家の満足度が変わるといわれるぐらい家作りにとって大切なことです。間取りを考える上で押さえておきたい家事動線のポイントを見ていきましょう。

日常生活を送る上で家事に関わる動線のこと

家事動線とは炊事・洗濯などをする人が、家事をするために移動する経路のことを言います。日常生活で、ほぼ毎日行われる事なので、いかに無駄なくスムーズに家事をすることができるかが、快適で暮らしやすい住まいを作ることに大きく関わってきます。 家事をするために物がどのように運ばれて、人がどのように移動するのかを手がかりにして家事動線の最適化をすることが理想の間取りに近づける第一歩です。

掃除・洗濯・料理

家事の中でも多くの時間が割かれているのが、掃除・洗濯・料理です。毎日のルーチンワークになっている人も多いと思いますが、これらの作業を楽に行うことができれば家事の負担を大きく軽減できます。 そのためにも、今住んでいる家で不便を感じることはないか、もっとこうだったら家事がしやすくなるのではないか。など、家事に関するいつもの動きを再確認し、家事動線を事前によく検討して便利で使いやすい間取りを考える必要があります。

掃除は時短できる間取りが最適

生活をしているとどうしても部屋に物が溢れて煩雑になります。そこで、掃除のしやすい間取にすると、使った物をすぐに片付けることができて掃除の時間が短縮できる上に、いつも快適な住空間を維持することができます。掃除が時短できる間取のポイントは、「使いやすい収納」と「収納スペースをどこに作るか」です。

物を使う場所に収納スペースを確保する

例えば、子供のおもちゃがいつもリビングに散らかっている場合は、リビングにおもちゃの収納スペースを確保しておきましょう。使ったあとすぐに決められた位置に片付けることができるので、掃除もスムーズです。また、玄関近くにアウトドア用品など外で使う物を収納できるスペースを作ることで、整理整頓しやすく、出かける際の準備も効率的で楽になります。 このように、使う物の近くに収納スペースを設け、使い終わったら定位置に戻す作業が楽にできれば、家族みんなが片付けやすくなり、部屋が散らかった状況が減っていくので、掃除が楽になるのです。

リビングに衣類やカバンを収納する

リビングに衣類やカバンを収納するスペースを設ける間取りもおすすめです。家族全員の衣類を一箇所に収納できるので、洗濯した物をしまうときの手間を省け、着ていく服のコーディネートもその場で完成します。 特に子供が小さい時期は、片付けや着替えのたびに別の部屋に行く負担が減るのは、非常に助かりますよね。 このように、出かける前の服選びで家の中を行ったり来たりすることがなくなるので、準備にかかる時間や労力が減り、効率的な家事動線にすることができます。

着替えもできるクローゼットを設ける

クローゼットを広めに確保して、収納だけではなく着替えることも想定した間取りにすることも、家事の時短に繋がります。収納するスペースを一箇所にまとめることで、しまうときの手間を省けますし、着替えもラクチンになるので、衣類に関する一連の動きがスムーズになり、利便性も高まります。 また、家族全員分の衣類を視覚的に把握することができるので、服の量や衣替えなど衣類の管理がしやすくなるメリットもあります。

洗濯は作業動線をできるだけ短く

洗濯は負担のかかる家事の一つです。毎日のことですから、できるだけ負担を減らせるように作業が最短で完了できる家事動線を考えることが重要となります。 まずは、洗濯物を洗ってからしまうまで、普段どんな動きで洗濯をしているのかを改めて確認してみて下さい。

「洗う」から「干す」までの動線距離を短くせよ!

まずは、洗濯機を置く位置と干す場所をできるだけ近づけることが家事を楽にするポイントになります。洗濯機は洗面脱衣室に置くことが多いと思いますが、室内干しユニットを洗面脱衣室の天井に取り付けて、「洗う」と「干す」を同じスペースにしたり、洗面脱衣室に扉を設け、屋外の洗濯干しスペースに直接アクセスできるようにしたりなど、移動距離をできるだけ短くすることが家事の負担を軽くする秘訣です。 また、洗濯機を置くスペースも本当に洗面脱衣室でいいのかも検討してみて下さい。朝食や夕食を作るのと同時に洗濯をするのであれば、キッチンの近くに置くと利便性が高くなります。

「取り込む」から「しまう」までの作業効率も意識せよ!

「洗う」から「干す」は想定できても、「取り込む」から「しまう」を想定できていない人が少なくありません。 「しまう」場所はどこが最適なのかわからず悩んでいる人も多くいると思いますが、そんな時は、「取り込む」から「しまう」の移動距離をできるだけ短くできる場所を考えてみて下さい。 洗濯物を取り込んでからしまう間に、洗濯物を畳むスペースやアイロン掛けをするスペースがあると更に家事の効率化が上がるので、考える上での参考にしてもいいかもしれませんね。 つまり、洗濯の家事の負担を減らすには「洗う」・「干す」・「取り込む」・「しまう」の一連の作業がいかに効率的に完結できるのかが最も大切になってくるのです。

料理はスペースの広さより機能性

キッチンについては、「食材を洗う」・「調理する」・「盛り付ける」・「食器を洗う」・「片付ける」などの作業を一日に何度も繰り返すことを考えると、広いスペースよりも動線が短く機能的で使いやすいことが家事の負担を減らすことにつながります。 また、機能性を重視したキッチンは無駄なスペースが無いので、掃除がしやすく、いつも清潔な空間を維持できます。

一連の動作を意識して設備や家電を配置しよう!

どこの家庭にも炊飯器や電子レンジ、トースターなど便利な家電がいくつもあると思います。これらの家電をどこに置くと便利かを考えておくと、実際生活をしたときのキッチンの使い心地が格段に良くなります。 どこになんの家電を置くかを決めるポイントは、使う頻度やその家電を使うことに付随する作業を合わせて意識することです。そうすることで、自然と無駄のない効率的な配置ができあがっていきます。 また、冷蔵庫の位置、シンクの位置、コンロの位置、作業台の位置などの設備類については、機能的に作業ができ、移動距離も短くなるような配置を検討してみましょう。料理をする際の一連の動作を考えたときに、主に使う設備類の位置がコンパクトにまとまると、動く範囲が狭まり、キッチンでの作業がスムーズになります。

どんな家電を使うかを考えてコンセントを配置しよう!

どこにどんな家電を置くかを決めたら、コンセントの位置も検討しましょう。目立たないように家電の後ろがいいのか、掃除しやすいように家電より上がいいのか、数は何個必要か、将来的に家電が増える可能性があるかなど、コンセントの配置と数の検討は事前にしっかりしておきましょう。 実際使ってみたら、家電から出る水蒸気がコンセントにあたって危険な場合や、トースターなど熱が出る家電とコンセントが近すぎてコードが溶けてしまうなど、さまざまなトラブルが起こってしまうことがあります。それぞれの家電がどんな状態で可動するのかまで把握した上で、ミスのないコンセントの配置計画をたてましょう。

買い物を意識して玄関からキッチンまでの距離を考えよう!

玄関とキッチンが離れていると、重たい買い物袋を抱えて長い距離を移動しなくてはなりません。例えば、玄関からダイレクトにパントリーやキッチンに移動できる間取りにすると、買ってきたものをすぐにしまえて便利ですし、玄関からキッチンに移動する間にパントリーを設ければ、キッチンまでの動線上で食材の収納が完結するのでとても機能的です。 是非一度、買い物から帰ってからの一連の動きを確認して、自分に合った最適な動線計画を考えてみて下さい。

腰の高さの引き出しに米びつ用スペース確保して体を労わろう!

米びつは床に近いところにしまいがちですが、毎回毎回体に負担を掛けてかがんでお米を取り出すことを考えると、米びつの位置は腰の高さが便利です。カップボードの引き出しを利用するなど工夫してみましょう。 単純な作業ですし、若い頃は不便さを感じることなく過ごしてしまいがちです。しかし、実は立ったりかがんだりする動きは、体力的に負担を感じる動きなのです。当たり前のようにする作業だからこそ、将来的な視点で、出来るだけ体への負担が少なくなるように計画しましょう。

快適な間取りにするには家事動線が命

部屋の数や広さばかりに拘って間取りを決めてしまい、家事動線を意識しない家造りをしてしまうと、結果的に満足度の低い住まいになってしまいます。毎日のことだからこそ、少しでも家事の負担を減して、便利で快適に過ごせるように、家事動線を意識した計画を進めましょう。 人によって好きな家事・嫌いな家事、得意な家事・不得意な家事が色々あると思います。そんな人は、普段の家事を思い起こして、「何が嫌い」で「どこを改善したら少し家事がしやすくなるのか」、「もっと便利にするにはどうしたらいいのか」を洗い出してみるといいかもしれません。そうすることで、自分に最適な家事動線が、きっと見えてくるはずです。

長く住むからこそライフスタイルに合わせた間取り選びを!

子育ての時期から夫婦二人の時期、老後など人生のライフステージは年齢と共に変化していきます。それに合わせて家族のライフスタイルも変わっていきます。そこで、このような家族の成長や変化に合わせたリフォームがしやすいなど、フレキシブルに対応できる間取りを考えることが理想的です。 ここを怠ると、何年も使われていない部屋ができてしまったり、使わなくなった子供部屋が物置化したりと、限られたスペースが有効に使われない可能性が出てくるのです。20年先、30年先まで見据えた間取りを検討しておきましょう。

家事動線を優先し過ぎず、家族の満足度を優先しよう!

家事動線と家族が家の中で移動する経路が重なっていては、せっかく最短距離で効率的な家事動線を確保しても、スムーズに家事を行うことはできませんし、家族みんなにとって過ごしやすい家とはいえません。 まずは、快適で居心地の良い空間にしていくことが大切です。その上で、最適な家事動線を検討していきましょう。

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