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iemiru コラム vol.86

意外な事実?!注目の二世帯住宅にはメリットがいっぱい!

需要が高まっている二世帯住宅

「二世帯住宅」というと、プライバシーの問題や、両親の教育・生活への口出し、騒音問題など、あまり良いイメージを持たない人もいるかもしれません。しかし実は今、二世帯住宅を検討し始める人が急増しています。その理由の1つに時代背景があります。 ● 長引く不況により不安定になった子世帯の収入
● 少子高齢化による介護の問題
● 震災などによって見直された家族のつながり
さらに、二世帯住宅は現代の家庭事情にマッチし、メリットが多いということでも注目を集めています。

共働き世帯の頼もしい味方

2017年に実施された「東京都福祉保健基礎調査」によると、実に6割を超える世帯が両親共働きという結果でした。そんな共働き世帯にとってネックになるのが、育児、家事、仕事の両立です。限られた時間の中で全てをこなす為、どうしても無理が出てきてしまいます。 そんな時、二世帯住宅なら親世帯のサポートがとても頼もしい味方となります。

後期高齢化社会にマッチ

内閣府の発表によると、50年後には実に2,6人に1人が65歳以上になるとされる超高齢化社会がやってきます。近年、ニュースでも老人の孤独死の報道が後を絶ちません。そんな渦中にいる親世帯にとっても、二世帯住宅は子世帯と同居することで多くのメリットがあります。

多くのメリットで注目されている二世帯住宅

では、具体的にどういったメリットがあるのでしょうか?二世帯住宅が現代社会にマッチした理由を見ていきましょう。

協力しての家事や育児、介護で負担が減少

子世帯側のメリットとしてまず挙げられる点が、家事や育児、介護の面でのメリットです。 ● 子供が病気の時に預けて仕事に行ける
● 仕事が遅い時、食事を作っておいてもらえる
● 介護をする際に通う負担がない
共働きの多い子世帯にとって、子供が病気をした時に両親のどちらかが仕事を休まなければいけないということは、大きな負担になります。特に子供が小さい頃は、熱を出したり感染症にかかることも多いですよね。 育児のために仕事を休むことについて、場合によっては会社の理解が得られず仕事を諦めるといった人も。そんな時、親世帯に子供を見ておいてもらえると、安心して仕事に集中することができます。 親世帯の介護の際にも、離れた家に通いながらの介護は大きな負担になります。でも同居していれば、通うという負担も無くなりますし、近くで見守れる安心感もありますね。

頼りになる家族がすぐそばにいる安心感

親世帯側、子世帯両方にメリットとなるのは、やはり近くにいるという安心感でしょう。 ●(親・子世帯)旅行や買い物の際に留守番を頼める
●(親・子世帯)病気の時に看病や家事を頼める
●(子世帯)親世代にしか教えられない遊びや知識を教えてもらえる
●(親世帯)孤独感ではなく安心感を感じる
●(親世帯)力仕事や、電化製品などの操作を教えてもらえる
二世帯住宅の大きなメリットとなるのは、やはり家族同士支え合えるという点です。旅行に出かける時には雨戸の開け閉めや郵便物の回収などを頼んだり、留守番や子供を見ておいてもらったりと頼れる存在がいることは心強いですね。 病気になった際には看病をしてもらったり、買い物を頼んだりできるので、家族の存在が精神的な支えとなるでしょう。子育てについて相談したり、親の世代にしか教えられない知識を子供に教えてもらったり、子供にも良い影響が多そうです。 また親世帯にとっては、孤独感を感じづらい点も大きなメリットとなります。孫の成長を日々見守ることができるのも生活に張り合いが出ますね。さらに力仕事を頼んだり、パソコンや電化製品の操作を頼んだりもできます

二世帯住宅が犯罪の抑止力に

そして意外にも、二世帯住宅は犯罪の抑止力としても効果的なのです。 ●(子世帯)高齢者を狙う詐欺から守りやすい
●(親・子世帯)空き巣などの被害を防げる
社会問題にもなっている高齢者を狙った詐欺などの犯罪ですが、若い世代の同居家族がいることで未然に防ぐことができます。完全分離型の場合は少し違ってきますが、共有部分がある場合には家族のおかしな様子に気づきやすくなるからです。 さらに、へーベルハウスの「戸建て住宅の侵入被害開口部に関する実態調査」によると、他の住宅に比べて二世帯住宅は空き巣被害が少ない傾向にあるそうです。二世帯住宅の場合、家族構成が多くなること、全く留守になるタイミングが核家族よりも少ないという点もあるのかもしれません。 ただし同時にそういった安心感に漬け込んで、堂々と空き巣に入ってくる場合もあるようなので注意は必要です。

経済的負担の軽減で生活にゆとり

二世帯住宅には、経済的な面でもメリットがたくさんあります。 ●(子世帯)土地代がかからないためローン額が減る
●(親世帯)ローンが組みづらく諦めていたリフォームが叶う
親世帯の土地に二世帯住宅を建てる場合、子世帯からすると土地代がかからないというメリットがあります。さらに子世帯・親世帯共に単独ではローンが組めない状態であっても、合わせることによってローンを組むことができ、家の購入が可能になる場合もあります。 ローンの支払いは子世帯が担う代わりに光熱費は親世帯が払うなど、経済的負担を分担できるというメリットもあり、月々の生活にゆとりが出てくる点も二世帯住宅ならではのメリットです。

節税対策にも効果的な二世帯住宅

さらに最近多くなっているのが相続税対策で二世帯住宅を購入するという考え方です。

二世帯住宅で相続税対策?

そもそも相続税とは、亡くなった人の遺産を受け継いだ場合に、相続財産の評価額によって計算される税金のこと。遺産が高額になるほど相続税は高くなります。 中でも特に高い評価額になりやすいのが土地です。遺産を受け継いだことによって相続税が発生し、相続税が払えないためせっかく受け継いだ土地などを売るなんてことが発生することもあるのです。 それを防ぐためにあるのが「小規模宅地の特例」というものです。これは条件が揃うと土地の価値を最大で80%下げることができるという特例です。この特例の条件を満たすために、二世帯住宅が注目されています。

相続税対策になる二世帯住宅建設の条件は?

「小規模宅地の特例」が適用されるためには、 ● 相続する前から、被相続人(遺産を相続する人)と共に生活をしていること
● 相続してから10ヶ月以上、その土地を利用していること
といった条件があります。これを満たす二世帯住宅を建てるためには ● 二世帯住宅内で世帯同士行き来できる構造になっていること
● 区分所有登記をしないこと
が必要になります。現在は行き来できる構造でなくても生活を共にしていると認められるのですが、いつ改正があるかわかりません。行き来できる構造にしておく方が無難といえます。さらに区分所有登記にしてしまうと、独立して住んでいることになり「共に生活している」という条件が満たせなくなってしまいます。

中古物件でも節税効果あり?

中古物件を二世帯住宅にしたいと考えている人にとっても節税効果があります。通常、不動産を取得した時には、不動産取得税という税金を払わなければなりません。不動産取得税は、1世帯につき1200万円の控除額があるので、その分税金が軽減されます。 しかし中古物件をリフォームして二世帯住宅にした場合、2世帯分の控除を受けることができるので2400万円分が控除され、その分節税効果が期待できるのです。 このように二世帯住宅は節税効果にも優れている住居だと言えるでしょう。

二世帯住宅にありがちなトラブルとデメリットとは?

メリットばかりをご紹介してきましたが、続いては二世帯住宅にありがちなデメリットをお伝えしていきます。

ライフスタイルや生活リズムの違いで気を使う

二世帯住宅の場合、同居するのは世代の違う人達です。子世帯は帰りが遅くなった場合、親世帯に気を使って玄関をそっと開けたり、友達を呼ぶのも気を使う場合があります。 さらに、親世帯は早く寝たいのに子世帯の騒音がうるさくて眠れないというトラブルも考えられますね。リビングが共有の場合は特に注意が必要です。

孫のしつけや教育に関する意見の違い

育児には正解がないと言う通り、親世代の頃には正しいとされていた育児が、現代では受け入れられないものになっている場合が多々あります。 親世帯の人は自身の経験と親心から、しつけや教育などについ口出ししてしまいがちです。ただ義母から言われた場合、お嫁さんが嫌だと思っていても口に出せなくてストレスが溜まってしまうこともあるでしょう。旦那さんが中立的な立場で間に入ってくれるかといったことや、事前にしっかりルールを決めておくという対策も大切です。

価値観の違いなどジェネレーションギャップによる亀裂

年代の違う2つの世帯が共に生活をする場合、やはり価値観の違いやジェネレーションギャップによってトラブルが起こる場合もあります。 例えば、親世代ではもったいないという精神から、多少賞味期限が切れた食材でも食べられると食卓に出してしまうこともありますね。豊かな時代に育った子世帯からすると、お腹を壊したくない、期限切れのものは捨てた方が良いという場合、双方のどちらかが嫌な気持ちになるということも考えられます。 他にも買ってくる家具の趣味が合わないといったことや、友達づきあいの仕方、料理の味付けなど、例をあげたらキリがありません。こういった点についてもルールを決めておいたり、事前に話し合ったり、完全分離タイプの二世帯住宅を検討するなど慎重によく考えることが大切です。

深刻な問題になることも!お金に関するトラブル

二世帯住宅にはお金に関するトラブルが多いことも事実です。 <相続に関するトラブル例>
親世帯と相談して二世帯住宅を建てたが、親世帯が亡くなった際、別で暮らしていた弟と相続についてもめて絶縁状態になってしまった。二世帯住宅を建てる際には、必ず親世帯以外に兄弟ともしっかり話をしておくべきだと思った。特に相続の時のことまでしっかり話し合っておくことが大切だと思う。 <光熱費に関するトラブル例>
二世帯住宅を建てた際に、光熱費は折半ということに決めた。でも実際に子世帯である私たちは共働きで日中家を空けており、光熱費の大部分は日中ずっと家にいる親世帯の使用分になっている。今更言い出せないが、折半は納得がいかないと思っている。 <メンテナンス費用に関するトラブル例>
三階建ての二世帯住宅を購入。屋上の修理が必要になった際、三階部分に住んでいる私たちがメンテナンス費用を全て払うことになった。屋上は親世帯も利用しているので納得がいかず、あらかじめきちんとメンテナンス費用について話し合いをしておけばよかったと思った。 どの事例でも共通するのは、事前の話し合いが足りなかったということです。曖昧にせず、きちんと話し合ったりルールを決めておきましょう。

二世帯住宅のトラブルは適度な距離感で回避

二世帯住宅でのトラブルを防ぐにはどうしたら良いでしょうか?多くの体験談から見えてくるのは、距離感の大切さです。

完全同居型、部分共有型、・完全分離型の特徴を理解して選択

二世帯住宅といっても何種類かのパターンに分けることができます。それぞれにメリット、デメリットがあるのでよく理解しておきましょう。 <完全同居型>完全に同じ建物の中で同居するタイプ
● 家事や育児など全般を共有しあえる
● 安心感が大きい
● 経済面でも安心
● プライバシーを確保しないとストレスにつながる
● 気を使ったり、ルールが多くなってしまう
<部分共有型>家の一部分だけを共有するタイプ
● 完全同居よりもプライバシーを保ちやすい
● 経済面や教育面、介護面などにおいてもメリットが多い
● 共有部分においてのルールをきちんと守れない場合、ストレスになる
<完全分離型>生活空間を完全に分けてあるタイプ
● プライバシーが保てる
● 土地代がかからない
● 子守を頼みたい時すぐに頼める
● 将来的に賃貸物件にするという方法もある
● 2つの設備を作るので建築費がかさむ
プライバシーを守るのか、費用面での安さや安心感をとるのかなどによっても選択肢は変わってきます。2つの世帯の希望をよくまとめて、最適なタイプを見極めることが大切です。

ミニキッチンの設置で嫁姑問題を円満に

女の城とも言われるキッチンは、嫁姑問題が発生しやすい場所です。またリビングが1つしかない場合、どちらかの世帯が友達を呼んでいると、もう片方の世帯はくつろぐことができません。 そんな時、例えばミニキッチンを設置することで、ストレス発散空間を作ることができます。

防音対策をして互いのプライバシーを守る

特に上下で世帯を分けた場合、子世帯が2階に住む場合が多いようです。その場合、子供が走り回ったりすると1階に住む世帯にはうるさく感じてしまいます。建てる際にしっかり防音対策をしておくことで、トラブルを回避したり、プライバシーを守ることができます。

見えないふり、聞こえないふりで程よい距離感を保つ

相手の世帯のことには極力見えないふり、聞こえないぶりが必要です。それがたとえ好意で行ったことであっても、相手がどう受け止めるかはわかりません。相手世帯のことに関しては、極力干渉しないよう心がけると良いでしょう。

お金に関する事柄は事前に決めておく

近い距離であるからこそ、お金のルールに関してはきっちり決めておきましょう。メンテナンス費用はどう分担するのか、相続の際にどうするのかなど、あらかじめ話し合っておくことが大切です。例え小さな金額でもあいまいにしてしまうと、後々トラブルになりかねません。 このように、事前の話し合いをしっかりしながら適度な距離感を保っていくと、二世帯住宅にありがちなトラブルを避けることができます。

メリットを活かした快適な二世帯住宅にするために

メリットが多い二世帯住宅。建てた後にどんなデメリットがあるのかを事前に把握することで、メリットを生かした快適なマイホームにしていきたいですよね。そのためには、将来まで見据えた事前の話し合いが大切です。

売却しづらいからこそ事前の話し合いを綿密に

実は二世帯住宅は、売却しづらいというデメリットがあります。将来、親世帯が亡くなった時に賃貸にするのか、兄弟や自分たちの子世帯を住まわせるのかなどによって、建てる時の構造も変わってきます。将来を予想しながらじっくり話し合いをしておくことで、後々のトラブルを避けましょう。

ルールを決めて互いを尊重する

二世帯が暮らしていく中で、ルールを決めてお互いを尊重することが大切です。親しき中にも礼儀ありです。どちらかが我慢をするのではなく、最初にルールを決めておくことでお互いを尊重しあうことに繋がります。 話し合いとルール決めをしっかりすれば、メリットがたくさんある二世帯住宅。何より家族みんなで支え合って暮らすことで、子育て中から介護の段階までたくさんの恩恵を受けることができます。この時代だからこそ、二世帯住宅も選択肢の1つに入れてみても良いのかもしれません。

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